米欧、ウクライナ東部の住民投票を拒否「クリミアの繰り返しに」 追加制裁でも協議 | 毎日のニュース

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 【ワシントン=加納宏幸】ケリー米国務長官は6日、欧州連合(EU)のアシュトン外交安全保障上級代表と国務省で会談し、ウクライナ東部のドネツク、ルガンスク両州で分離独立も視野に親ロシア派勢力が予定している住民投票を、違法なものとして拒否することを確認した。ロシアに対するさらなる制裁についても協議した。

 会談後の記者会見で、ケリー氏は11日に予定される両州での住民投票について「われわれはウクライナのさらなる分裂を招く違法な試みを断固拒否する。住民投票は(ロシアが併合した)クリミア半島でのシナリオを繰り返すことになる」と述べた。

 ケリー氏は、25日に予定されるウクライナ大統領に反対するロシアを「自由で公平な選挙を妨害するのなら、追加制裁の準備はできている」と牽制(けんせい)した。一方、アシュトン氏は制裁に関し、「重大な結果を招く」との表現にとどめた。

 オバマ米大統領も16日、アシュトン氏と会談し、ロシアがウクライナを不安定化させる試みを続けるのなら、代償を負わせることが重要であるとの認識で一致した。ホワイトハウスが明らかにした。