医療法人徳洲会グループの公職選挙法違反事件で、同法違反(運動員買収、買収資金交付)罪に問われた南部徳洲会病院事務局長、屋田(おくだ)正彦被告(70)=沖縄県八重瀬町=の判決公判が15日、東京地裁で開かれた。田辺三保子裁判長は「刑事責任は重いが、病院職員として真面目に生活していた」として懲役3年、執行猶予5年(求刑懲役3年)を言い渡した。
屋田被告は平成24年の徳田毅前衆院議員(42)の選挙で、奄美地区の責任者。判決によると、屋田被告は鹿児島2区の選挙応援に派遣したグループ職員約600人に現金など約1億5千万円相当を与えるなどした。
東京地裁(若園敦雄裁判長)は14日には、同法違反(運動員買収)罪に問われたグループ事務部門トップで大阪本部事務局長、加藤俊昭被告(67)=京都市=に懲役2年6月、執行猶予5年(求刑懲役2年6月)の判決を言い渡した。