人工衛星から受信した位置や時刻の情報を活用した腕時計が人気だ。世界中どこでもボタン一つで現地時刻を表示したり、素早く時刻のずれを修正したりするほか、スポーツの記録ができるタイプも注目されている。
米メーカーのガーミンは、GPS(衛星利用測位システム)を利用してジョギング時の時間や距離などを記録できる時計を主に取り扱っている。
最上位機種の「フォアアスリート910エックスティージェイ」は水泳好きの人やトライアスロン選手も想定し、水深50メートルまでの防水機能を付けた。プールで使えば、クロールや平泳ぎといった泳法や距離、ターンの回数も判別して記録する。別売りのセンサーを使い、心拍数も測れる。希望小売価格は4万9800円。
セイコーウオッチの「セイコー アストロン」シリーズは脇のボタンを押すと、GPSの位置情報を使って利用者が現在いる場所の時刻を表示する。時差のある海外の旅先でも簡単に現地時間に合わせられて便利だ。日常的な時刻のずれも自動的に元に戻す。代表機種の「SBXA003」の希望小売価格は19万9500円。
シチズン時計の「プロマスター エコ・ドライブ サテライト ウエーブ エア」は、衛星からの時刻情報を最短4秒で受けて微妙な時刻のずれを修正する。機能を絞り時刻修正の速さにこだわった。外側の素材には独自技術で傷が付きにくくしたチタンを採用した。2種類あり、「CC1054-56E」の希望小売価格は25万2千円。