「ヤフーは間違っていた」孫氏決断、出店無料化で楽天追撃 「原点に戻る」EC事業てこ入れ | 毎日のニュース

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 インターネット検索大手ヤフーの会長を兼ねるソフトバンクの孫正義社長がヤフーの電子商取引(EC)事業のてこ入れに乗り出した。ヤフーのネット通販サイトとオークションサイトへの出店料の無料化を決め、サイトへ出店する売り手の負担を軽減。店舗と消費者をサイトに誘うことで広告収入を拡大させる戦略だ。無料化策は、ヤフーが東証1部上場前のベンチャー企業時代に参入した高速ネット接続サービス「ヤフーBB」で利用者獲得に向けて使った奥の手。苦肉の策ともいえる出店無料化で先行する競合の「楽天市場」を追い上げる。(フジサンケイビジネスアイ)

広告収入に転換

 「ヤフーは間違っていた」

 ヤフーが7日に都内で開いたイベントで、メディアの前で同社会長として話すことがほとんどない孫氏がこう切り出した。

 続けて「ECサービスにはコストや運用労力など不自由な面があった。ネットの本来あるべき自由な姿を見直し、原点に戻る。ECを全部無料。自由にする」と宣言した。

 新料金体系は、例えばネット通販サイト「ヤフーショッピング」に出店する際の初期費用2万1000円と月額費用2万5000円を10月分から無料化。売り上げに対して1.7~6.0%課していた手数料も無料だ。