今井アレクサンドルの新作絵画 下北沢で個展 | 毎日のニュース

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 激しい筆致の絵画で知られるアーティスト、今井アレクサンドル(54)の、新作絵画を展示した個展が下北沢の小さなギャラリーで開かれている。

 今井アレクサンドルは、既存の形態を否定した絵画運動「アンフォルメル」の画家として60年ほど前にパリで活躍した今井俊満(としみつ)(1928~2002年)の長男。5歳までパリで暮らし、父とともに日本へ。特撮ドラマで子供たちの人気者となった「快獣ブースカ」の人形を持って30年ほど前から世界各地を旅行し、ブースカのいる風景を撮影した写真作品で知られている。

 現在は、おもに絵画を中心に制作。3年前、パリのギャラリーと契約したため、日本とフランスを往復する生活が続く。それでも、「毎日100枚描く」と自らに課し、縦横1メートルのキャンバスの油彩からはがきサイズの小さなドローイングまで、精力的に創作している。会場の中央に置かれたテーブルには、200点ほどの大量の絵が無造作に置かれている。尽きることのない創造の源泉を見せつけているようだ。

 14日まで(無休)、東京都世田谷区北沢3の26の2、ギャラリーHANA下北沢(電)03・6380・5687。(渋沢和彦)