「リーマン不況で辣腕」 暴力団融資把握のみずほ銀、西堀元頭取 | 毎日のニュース

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 元頭取の西堀利(さとる)氏は京大法学部を卒業後、昭和50年に富士銀行に入行した。平成20年にみずほ銀行副頭取に就任、コンプライアンス(法令順守)を統括した。米国の低所得者向け高金利型住宅ローン「サブプライムローン」に端を発した2008年のリーマン・ショックで多額の損失を計上する中、顧客のニーズにあったサービスの提供を目指すなど経営計画を主導した。

 平成21年6月、頭取に就任。「後は(経営計画を)実施段階で徹底していく」と宣言、新設した個人マーケティング部などで顧客ニーズを吸い上げ、商品開発に力を入れた。だが、大規模なシステム障害で企業の資金決済や給与振り込みが滞るなどした責任を取り、23年6月に辞任した。

 西堀氏の自宅前には8日夜、多くの報道陣が集まった。午後10時すぎ、みずほフィナンシャルグループ秘書室の男性社員が現れ、「西堀から『今日は都内のホテルに泊まるので自宅に戻らない。(報道陣には)引き取り願いたい』と連絡があった」と話した。