【カイロ=大内清】エジプト暫定政権の首相に任命されたビブラーウィ元財務相は10日、ロイター通信に対し、「閣僚候補者との交渉は続いており、来週早々に組閣作業を終えられると思う」との見通しを示した。
同通信によると、ビブラーウィ氏は、組閣作業は副大統領に指名されたリベラル派のエルバラダイ氏が率いる「救国戦線」と最初の調整に入る方針。ビブラーウィ氏は「諸派の均衡が取れた組閣は困難」とし、すでに入閣拒否を明確にしているイスラム原理主義組織、ムスリム同胞団系の自由公正党の取り込みは断念する可能性を示唆した。
地元メディアによると、シーシー国防相やアムル外相、イブラヒム内相ら主要閣僚は残留する見通し。
首都カイロなどでは、モルシー前大統領の出身母体であるムスリム同胞団員ら数千人が軍による超法規的なモルシー氏排除に抗議する座り込みを続けている。