ドイツのメルケル首相は10日の週刊紙ツァイト(電子版)とのインタビューで、米国家安全保障局(NSA)による盗聴活動は報道で初めて知ったと述べ、黙認していたとの批判に反論した。一方で「情報活動がない国は危険にさらされる」とし、活動に一定の理解を示した。
ドイツ誌シュピーゲルによると、NSAはドイツなど欧州の情報機関と協力しながら盗聴活動を繰り返していたとされる。NSAは欧州連合(EU)やドイツ、フランスなどを監視対象としていたとも報じられた。
首相は、米国、ドイツ両国の情報機関は適正なルールに従い「協力し、安全保障上役立ってきた」と指摘。米国を「最も信頼できる同盟国」と呼んで擁護した。(共同)