【吉田元所長、死去】門田隆将氏「日本救う使命果たした」 | 毎日のニュース

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 吉田昌郎元所長らに取材し、福島第1原発事故のノンフィクション「死の淵を見た男 吉田昌郎と福島第一原発の五〇〇日」を執筆したジャーナリスト、門田隆将(りゅうしょう)氏

 「この日本を救う役割、使命を負って生まれ、それを果たしたことで去っていってしまったのではないか。官僚主義的と批判される東京電力の中でも破天荒なタイプだった。取材時も『隠すことは何もない』と全て赤裸々に語ってくれたのが印象深い。

 全電源喪失という絶望的な状況でも、次々とアイデアを出し、原子炉を冷やす水のラインを数時間のうちにどんどん大きくしていった。リーダーシップだけでなく、技術や機械にも詳しいオールマイティーの人。部下たちからも信頼が厚く、『吉田さんじゃなかったらだめだった』と口をそろえていた。私たちは、事故当時に吉田さんが福島第1原発にいたことを感謝しないといけない」