各種表彰の後、各議案が協議されました。
今年は長い間熊本の椎茸を支えて下さった木村組合長がご勇退されました。長い間ご苦労様でした。
総会で新しい役員が決まり、協議の結果、阿蘇地区の毛利美勝組合長を中心に運営されることになりました。
私たちも新組合長を支え、熊本椎茸が発展することを期待します。
総会に続き平成24年度椎茸栽培セミナーが開催されました。
基調講演は普明山高野寺住職 江頭弘勝氏の「極楽への道」でした。
体験発表は菊池市の石原裕章さんです。
石原さんは今年の総会で平均単価最優秀賞を受賞されています。
ミニハウスのパイプをほだ場に立てて雨除けするなど、熱心に椎茸栽培に取り組まれていました。
今年はスライスした椎茸を多く乾燥され、高値販売できたそうです。
上の写真の左側ではスプリンクラーが回っていますね。
椎茸が採れるようになると上にビニールを張って、余分な雨が椎茸にかからないようにしています。
最後は森産業㈱研究開発部の赤石博氏による「乾しいたけの栽培論と品種論」でした。
その中の一部ですが高温障害についてです。
椎茸のほだ木に直射日光が当たるとほだ木の表面は40~50℃にもなり、曝露した部分のシイタケ菌は死滅してしまいます。
上の写真の下段は直射に曝露したほだ木を輪切りにして浸水し、5日目のシイタケ菌の発菌を調べたものです。
健全な部分は白いシイタケ菌に覆われています。それに対しシイタケ菌が出てないところは死んでしっまったんですね。
左が50分、右が180分直射に曝露されています。
曝露時間が短ければ表面だけで済みますが、長くなるとほだ木の半分が被害を受けています。
下のグラフはシイタケ菌の活力と温度と曝露時間を表したものです。
温度が高くなるとわずか10時間でシイタケ菌の活力は低下してしまいます。
これから台風のシーズンになりますね。
上のことを踏まえると台風通過後の入れ木の見回りは必ず行わないといけないようです。
新しい春出品種「春太」の特性も紹介されました。
いよいよ椎茸のシーズンが近づいてきました。
今日学んだことを今後の生産に生かしたいと思います。
おやすみなさい。。。(@ ̄ρ ̄@)zzzz