仏陀を求めて①。 | 徒然に。

徒然に。

思ったことを気ままに。

 これから数回、仏陀について書きたいと思います。

 というのは、私にとっては仏陀は文字通り生きる意味を与えてくれた人なのでした。

 そんなことを書きたいと思います。

 

 私は子どもの頃から相当ひねくれていたように思います。

「将来ちゃんとやれるように、今から努力しなさい!」、、、(将来ちゃんとやっても、どうせいつか人は死ぬので同じでは?)

「勝つために必死にやれ!」、、、(勝ってもそのときはうれしいけど、翌日からの自分の人生には関係ないし、そんなに勝つことに必死になってなんか意味あるの?)

「自分がうまくなるために練習しなさい、勉強しなさい」、、、(サッカーがうまくなって、勉強ができるようになって、なにか意味があるの?)

 

 ずいぶんひねくれているように思いますが、私は実は、子どももそうだし大人だって、このような心情は多少はあると思っています。

 私は深層心理では誰しもそういうことは感じているのだと思います。

 ただ、そういうことを突き詰めると、まともに社会生活を送れなくなります。

 ですがそれで社会生活を送れなくなっても、私は別に貴賤があるとは思っていません。

 ホームレスも大富豪もどうせ死ぬのです。

 世間的な評価は雲泥の差ですが、本人の感じていることは本人にしかわかりません。もしかしたらホームレスの方が幸せかもしれないのです。

 お金を稼いで愛情をもって家庭に尽くしてきたパパが過酷な借金取りで、何人も人を自殺に追い込んでいたのならば、私の観点では、そのパパは人生を全うしていないと思います。

 この辺は非常に難しいと思います。

 

 というのは、今信じられている常識とか良識とかいったものは、真理ではないからです。

 たとえば、今の人類社会では「殺すのは良くない」と教えているし、それを大抵の人は真実だと思っています。

 ですが、なぜ人を殺してはいけないのに、人以外は殺していいのでしょうか。

 

 その中で猫とか犬を殺したら、精神異常者だとみなされるでしょう。

 ですが人は平気で蚊を殺します。

 では、猫や犬と蚊は、どこが違うのでしょうか。

 哺乳類と虫という違いはあります。

 ですが、哺乳類は殺してはいけなくて虫は殺していいという線引きはどこにあるのでしょうか。

 誰も答えられないでしょう。

 ということは、黒人やアジア人を差別する(極一部の)白人に対して、なんで肌の色でそんな線引きをするんだとは言えなくなります。

 犬や猫を慈しんで、蚊(に限らず虫)を大量虐殺する日本人(特に虫嫌いの日本人は増えました)は、虫にとっては最悪の生命体でしょう。

 

 そういった点、私は仏陀は人類史上最も生命全体を考えた方だった気がしています。

 結局生命は、他の生命を食料として食べることによって成り立っています。

 おいしいおいしいと言って食べている肉は、哺乳類を殺して、その身体を食べています。

 人間だけではありません。

 生命はすべて、他の生命を食べることによって成り立っています。

 

 そういった点で、仏陀は「中道の人」だったと思います。

 それが偉大なのだと私は思います。

 仏陀はその「食べる」ことについて、一見なんとも気が抜けたような解決策を提示しています。

 「なるべく食べる量を少なくせよ」

 確かに人は食べないと生きられません。

 ですがたくさん食べるということは、それだけ他の生命を殺すことになります。

 ならば現実的な解決策として「なるべく少量食べる」と仏陀は言ったと思います。

 

 さらに結婚についてです。

 仏陀は仏道を修行する僧には妻帯を禁止しました。

 ですが、一般の人々に対して妻帯を禁止したわけではないのです。

 この辺も仏陀のバランス感覚な気がしています。

 そして、現代のように人類80億人の時代になると、仏陀の先鋭性が私はわかる気がするのです。

 

 日本政府は「少子化対策」とか言っていますが、それは税金の観点だけの話だと私は思っています。

 今の日本は賦課方式です。

 現役世代が払ったお金で引退世代を養うというものです。

 だから政府は、現役世代を増やすために少子化対策とか言っているにすぎないと私は思っています。

 というのは、そういうお金の問題さえクリアできれば、日本列島から人が減っていっても、なにも困ることはないはずなのです。

 むしろ人が増えすぎて、地球環境が駄目になりつつあります。

 

 

 私は地球全体の意志があると思っています。そしてなにかそういったものを日本人は敏感に感じているのだと思います。

 だから日本ではますます子どもを産むことが減ってきているのだと、私としては感じています。

 

 自身が少年サッカーのコーチをやったり勉強を教えたりして、子どもに関わっていますので、難しいところです。

 ですが私は無条件に、今の子どもたちには「生まれてきてよかったね!」と言いたいです。

 ですがもしかしたら、祝福されて生まれてくる子どもの人数(生まれてきたら祝福されていると私は信じています)は決まっていて、その人数が「神の意志」かどうかはわかりませんが、減ってきているから「少子化」なのかなと思ったりします。

 

 その点、仏陀は人間的すぎるところがあるように思います。

 仏陀は29歳で出家して35歳で悟りをひらいたと言われています。

 ですが出家する前の王子時代に子どもを1人もうけていて、その子をなんと「悪魔」と名付けたのです。

 おそらく仏陀は、どこかで生まれてくること自体が悪だと思っていたのでしょう。

 そしてその後、自分の息子を仏教にいれようとします。

 そのとき、元奥さんが大反対したということです。

 

 このあまりに人間くさいやり取りはなんなのでしょうか(笑)。

 

 次回は、仏陀の修業時代と、占星術的意味について書きたいと思います。