アルゼンチン少年サッカー事情。 | 徒然に。

徒然に。

思ったことを気ままに。

 ヨーロッパの影響からか、サッカーの練習は短く密度高く、というようなことが言われています。

 ただ、↓動画を見ると、アルゼンチンはけっこう長時間練習な気がしています。

 

 

 アルゼンチンでは、バビーフットボールという、フットサルのようなものがあるようです。

 そしてアルゼンチンのサッカー少年は、サッカークラブとバビーフットボールのクラブ、両方に所属している子が多いようです。

 夕方4時~6時くらいはサッカークラブで練習し、夜7時からはバビーフットボールの練習があるということでした。

 1日にどんだけサッカーをしているんだよ、という感じです(笑)。

 さらに週末は、サッカークラブもバビーフットボールも公式戦があるそうです。

 

 さらにユース年代でも、練習時間は3時間と、けっこう長いです。

 

 

 ちなみに持論ですが、私はサッカー選手として評価されるのは、結局「1対1で優位に立てる」ことだと思っています。

 そしてアルゼンチン流は、そのことを教えてくれます。

アルゼンチンではより1対1の状況が多い、対人練習をしました。(中略)

アルゼンチンでの育成組織を実際に経験し、思った評価基準は、とにかく1対1の「個」を求められます。

「ボールを失わない」

「ボールを奪い取る」

単純ですが、この2つでした。

 確かにサッカーはチームスポーツで、チームが連動したとき、非常に美しい何かが生まれます。

 ですが、たとえばオフェンスならば、ボールを持ったときに、ドリブルで抜く、もしくは相手の逆を取って相手を交わすことができなければ、そもそも連動しようがないと私は思っています。

 風間八宏さん流に言えば、目の前の相手を攻略する連続が、チームプレーになるのだと思います。

 ディフェンスならば、リバプールのハイプレスは芸術的ですが、まずは個々人が必死になってボールを追うことで、結果的にチームとしての連動になっているのだと思います。

 

 話を戻します。

 最近、youtubeで高校年代最高峰のリーグであるU18プレミアリーグの映像があがっているので、楽しく拝見しています。

 もちろん厳密に見ているわけではなく印象論になってしまいますが、私には、高体連のチームが、J下部組織を押している試合が多いように思うのです。

 しかも高校最高峰のU18プレミアリーグで、J下部と高体連はちょうど半々くらいです。

 私が東京に住んでいるからかもしれませんが、私の印象では、都内で最もうまい子はJ下部ジュニアユースに入り、そのままユースに上がる印象があります。

 おそらく、日本で最も才能があると評価されている子はJ下部ユースにいて、それよりはちょっと落ちると評価されている子が高体連にいると思われます。ただ、私はこの辺のことは詳しくないので、間違っているかもしれません。

 もしかしたら、FC東京深川で中学時代にエースだった子が、青森山田に行ったりしているのかもしれません。

 一応私の推論が合っているとしますと、なぜ高校年代では、J下部組織は高体連に追い付かれてしまうのか(少なくとも私にはそう見えます)という疑問があります。

 1つ目は、そもそもスカウトの段階で、評価している部分がずれている可能性があるということです。

 2つ目は、こちらが私は説得力があると勝手に思いますが、今の日本の少年サッカーは層が厚くなったということです。

 J下部に入れるレベルの子は、けっこういると思います。仮にJ下部に入れなくても、それは指導者の観点であって、他の指導者が選んだら入れたという子がたくさんいると思っています。

 そして私は3つ目が、最も信憑性があると思っていて、単純に「練習の量」の違いではないかなと思います。

 高体連のチームは、朝練をして夕方練習もやるのが多いと思います。

 そして、アルゼンチンはJ下部というより高体連に近いと思います。

 

 私は「やりすぎはよくない」と思っている派です。

 仕事にしろ勉強にしろ、1日6時間が最適だと思っています。

 ですが、ヨーロッパ流の1日のトレーニングが1時間半はさすがに少なすぎると思っています。

 もちろん少ない練習時間で素晴らしい選手をたくさん輩出しているわけですので、私が異議を唱えても哀しいでしょう(笑)。

 ですが、やっぱりそれは本当に?と思ってしまいます。

 実際のところは、ヨーロッパに実際に行ってみて、自分の目で確かめるしかないことでしょうが、、、。

 一つ思うのが、ヨーロッパでは生活にサッカーが根付いているということで、サッカーを見る機会が多いのではないかということです。サッカーを見れば、実際にプレーするのと同じような何かを得られると思います。もしかしたら、実際にプレーするよりも多くのことを学べるかもしれません。

 

 ただやはり、ドリブルの仕方一つとっても、南米の選手とヨーロッパの選手は違いがあるように思います。

 どちらが良い悪いではないですが、南米の選手のドリブルは「子どもの頃、サッカーばかりしてきたんだろうな」的な、タッチの細かさや独特なリズムがあるように思います。

 そして私はそういうリズムが好きです。

 サッカーが人生、といった何かが伝わってくるような気がしてうれしくなります。

 結局はその人の好みなのかもしれません。