元Jリーガーの感覚。 | 徒然に。

徒然に。

思ったことを気ままに。

 すいません、とりあえずサッカーについては書くのをやめたと言いつつ、一つだけ書きたいと思います(笑)。

 

 というのは今日食事会があり、元JリーガーのM君に聞いた内容が興味深かったからです。

 けっこうおもしろい話を聞けました。

 M君は私が大学生コーチだった頃に、近隣のライバルチームにいた子でした。

 その後某Jジュニアユースに合格。ユースに昇格できなかったものの、高校サッカーで名を挙げて、U18日本代表に選ばれました。U19日本代表ではキャプテンを務めました。

 その後大学を経て、J1のあるチームで100試合以上の出場を誇ります。

 

 まず第一点目です。

 同席したサッカー未経験の方が「お金をいくら出しても息子にいい指導者につかせたい」と言いました。

 するとM君「そういう考え方も正解の一つだと思いますが、自分はむしろ、勝手に子どもたちが仲間とサッカーを楽しんだほうが伸びると思います」と言いました。

 私はどちらかというとそういう考えなので、深くうなずきました。

 今の子どもたちは習い事に忙しくて、放課後校庭に行っても誰もいないのかもしれません。

 そういう環境では、もちろんスクール通いをした方がサッカーがうまくなると思います。それでも一人でリフティングを黙々とできるならいいですが、小学生では現実的ではないでしょう。

 ただ、現実とは違った話で理想の話で言えば、私はけっこうM君と同じような考え方です。

 M君は「J1になると誰も監督の言うことなんか聞いていない。評価されるのは結局、1対1でボールを奪い切れるか、1対1で抜けるか、いいクロスを入れて点をとれるかどうか、それだけ」と言いました。

 私はまさにそう思っているので、我が意を得たりと思いました。

 私が少年サッカー界で尊敬するコーチが二人いまして、その一人がM君出身チームのA監督で、試合会場で会えば教えを伺います。

 もう一人の尊敬する監督はM監督ですが、同じようなことを言います。

 私のブログを読んでくださっている方にはもういちいち書く必要もないかと思いますが、M監督のチームからはここ15年でユース世代の日本代表が2人輩出されています。

 少なくとも私の中での真理は、M監督やA監督、M君のような、私がコーチをやっている界隈で同じような思想の人のものです。

 彼ら監督やその教えを受けたM君からすれば、基本は子どもが自分でいかにボールを触るかどうか、それだけなのだと思います。

 

 M君に聞いたのが「頭の中でサッカーフィールドは俯瞰図なのかどうか」でした。

 私は研究者気質といいますか、そういうことが本当に気になるのです。

 たとえば、↓動画のように、将棋界のスーパースターである羽生善治先生と佐藤康光先生は、脳内将棋でトップレベルの将棋を指すことができます。

 

 

 そして、ボランチを本職としてU19日本代表でキャプテンを務め、J1で100試合以上出場したM君の脳内がどうなっているのか、知りたくてしょうがなくなったのでした(笑)。

 彼の答えは、ある意味私の予想とは違っていました。

 「グラウンドを俯瞰では見れていません」

 ただ、その後の言葉が本当におもしろかったです。

 「ただ、リターンパスを返す、展開する、抜きにかかる、敵から逃げる等々、瞬時に4つくらいの選択肢は浮かびます。」

 やはりそうなのかと思いました。

 それは映像として頭に浮かぶわけではないと思いますが、数限りなくプレーを経験してきてそういうプレーメモリが蓄積しているのでしょう。

 さらにM君が言いました。

 「自分が思うことですが、俯瞰図でグラウンドの状況が浮かぶ選手はほぼいないと思います。それより大事なのは、自分にプレッシャーをかけてきた相手をいなす技術。これはイニエスタは対戦してみて抜群にうまかったです」

 本当にそこが本質じゃないかなと思いました。

 そこで思うのが「手の使い方」です。

 手を使うのが、相手のプレッシャーをいなすためには重要な技術の一つだと思います。

 アルゼンチンでは、手を「相手の場所を察知するためのセンサーとして使え」と指導しているようです。

 もちろん「見る」のも大事ですが、同時に腕を広げて相手の動きを手で察知します。

 実は手というのは、察知という点において、ものすごい脳内での割合を占めています。

 

顔や手と脳との関係~ペンフィールド~ さん 

 

 脳における感覚と運動の対応関係は、圧倒的に顔と手が大きいのです。

 アルゼンチンサッカーは腕でやる、ということはしばしば言われますし、実際にアルゼンチンの技術書を読んでも、そう書かれています。

 

サッカー南米流 球際が強くなるスキル | ボカ・ジュニアーズ・フィリアル・ジャパン |本 | 通販 | Amazon さん

 

 つまり、手を使って相手をブロックするという技術は、けっこう奥が深いと思います。

 私がアルゼンチン流指導で思った重要な点は2点あります。

 

1,腕で相手の胸を触って抑えろ。

2,お尻で相手の太ももに座れ。

 

 話が変わってきましたが、今日元Jリーガーと飲み会をして思ったのはそんなところでした。

 

 こういうトピックスがあるときは、今後もいろいろサッカーについて書きたいので、今後も宜しくお願いします。

 それと、私はサッカー大好きママ\(^o^)/さんに紹介いただいて、めちゃくちゃブログが読まれるようになりました。

 ありがとうございます。

 それで注目されると嫌になるというのは本当のことですが、私はサッカー大好きママ\(^o^)/さんには感謝しかないということを書いておきたいです。

 あと、私が紹介したのはゴローパパさんのブログでした。

 最近読んでいて、ますます内容が充実されていて、本当に勉強になります。

 

 サッカー大好きママ\(^o^)/さんは常にランキング上位ですが、ゴローパパさんも最近上位の常連になってきたような気がします。

 ゴローパパさんのブログを私は素晴らしいと思い、お互い零細ブログの頃からリブログしたりしていたのですが、こうやってゴローパパさんのブログがランキング上位にくると、たくさんの人にこういうブログが読まれたら嬉しいと思います。

 良いブログは読まれるべきだと勝手に思っています。

 

 サッカーについて書くことは少なくなると思うので、私のブログはアクセス数も減っていくと思います。

 そこで勝手にアクセス数が減っていく前にファン心理で、私が参考にしているブログを書いてみたいです。

 やっぱり私は、勝手にサッカー人として、自分が素晴らしいと思うブログを勧めたくなります。

 と言いましても、私はすべてのブログを楽しく読んでいます。

 今回勝手に書かせていただくのは、技術とか戦術とか、うまくはいえませんが「コーチ目線」で(立場は違えど)書いていると思っている方で、私としましてはいつも勉強させていただいているブログです。