メッシの3つのドリブルステップ。 | 徒然に。

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 これまでも度々メッシのドリブルステップについて、自分なりに思うところを書かせていただきました。

 今回はより具体的に、メッシの3つのドリブルステップについて書きたいと思います。

 私の感触では、リフティング100回以上できるくらいの子ならば、これらのメッシのステップを身につけること自体は難しくないです。

 そしてもし興味がある方は、試してみていただければ嬉しいです。

 

 以下すべて左利きでボールを左足で持っていると仮定します。

 

1,普通の歩幅でドリブル中に、左足でジャンプする要領で跳び(ただし頭は下がる)右足で着地と連続して左足で切り返す。

 

 題材は↓動画2分4秒です。

 

 

 まず左足でジャンプする要領で跳び(ただし頭は下がる)というのは「膝抜き」という動きです。

 ↑2分4秒を見ると、メッシは左足で跳びながら頭は下がって、身体は「九の字」に曲がっています。

 ジャンプしているのではなくて、足は地面から離れているのに身体は沈むというのが「膝抜き」です。

 

 

 なぜそういうことが起こるかというと「腸腰筋」を使っているからです。

 

整体と筋肉】腸腰筋大解剖

 

 腸腰筋が縮むと、上半身は前屈し、下半身は腿を前に振り上げます。

 つまり上半身と下半身同時に働けば、身体は「九の字」になるというわけです。

 

 ということで、アドバイスとしては「左足で跳びながら身体を丸めろ」「右足着地したらすぐに左足アウトサイド(インサイド)で切り返せ」でいいと思います。

 ↑2分では、インサイドで切り返すバージョンです。

 

 このステップはメッシ特有ではなくて、アルゼンチン人選手はよくやります。

 たとえば↓ディ・マリアの8秒です。

 

 

 ↓2分57秒では、ちょっと形は違いますが、エチェベリがそういったステップから日本ディフェンスを外してシュートを打っています。

 

 

 

2,右足でけんけんし、左足で切り返す。

 

題材は↓動画の1分15秒と1分17秒です。

 

 

 メッシは、ドリブルで抜くときにけっこうこのステップを使います。

 けんけんしながら敵を見ているのです。単にワンステップで切り返すだけでなく、けんけんを入れることで、敵との間合いを測れるのです。

 メッシは「敵が通り過ぎるのを待つ」と言っていますが、具体的にその技術の一つがけんけんでしょう。

 

 

 練習方法は簡単です。

 けんけんしてインサイド、けんけんしてアウトサイドを繰り返せば身につきます。

 

3,右足を上げて着地する瞬間に引っ込めて左足のインサイドで抜く。

 

 題材は↓1分58秒です。

 

 

 基礎練習として「切り返しの軸足を上げてから、切り返す」をやるといいかと思います。

 ↓中国武術八卦掌の「点歩」、30秒付近からです。

 

 

 さらに上げた足を引っ込めるのが大事です。

 以前「反発ステップ」で詳しく書かせていただきましたが、上げた足(軸足)を前に着地すると、切り返しの瞬間、地面から負の摩擦力をもらってしまいます。

 なので上げた足は、着地する瞬間後ろに引き戻します。

 ↓4分付近からです。

 

 

 他にもいくつか、メッシのステップはあると思っていますが、とりあえず3つ書かせていただきました。

 参考になったら嬉しく思います。