最初から実はずーっと違和感があった、今回の旅行。
5日目にしてついに、
「これは、アサギさんの旅行。僕らの旅行ではない」
「僕は何も得ることはないし、特に楽しくもない」
そんなことを言われてしまった私。(前回記事はこちら)
・・・・
・・・・・・・・・・・
もうね、これを聞いた時の私の衝撃たるや・・・・
全身から力が抜けていって、その場に倒れるんじゃないかと思った。
なにそれ。
なんでそんなひとごとなの?
・・・ここまでショックを受けたのには、実はワケがあって。
私は、昨年11月に勤めていた会社を退職し
これからは個人でやっていくんだ!と決めたんだけど、
そのときに、それまで思い描いていた「家族の理想の未来像」が
ガラガラとくずれていくのを感じたのです。
ディスるワケではないですが、やっぱり会社員というのは、
お金にも時間にも制限がありすぎる。
・週5で8時間以上勤務、帰宅後は家事育児
・休みは週2、長期休暇は1月・5月・8月の年3回
(+1回くらいの私用取得)
・世帯収入は1000万そこそこ
~超MAX上がったとしても2000万くらい
もちろん世の中には例外もあるでしょうが、
少なくとも私と夫の場合は、二人とも会社員でいる限り
上記の条件はもう崩れることはなく「人生の大前提」に存在していた。
だからいくら「家族の理想の未来像」を思い描こうとも
ここの枠内の範囲で考えるしかなかったのです。
となると、例えばお友達の阪口裕樹さん&麻丘亜希さん夫妻のような
「夫婦で世界を自由に飛び回りながら仕事する」ライフスタイルなんかは
会社員夫婦の場合、まず100%実現不可能なわけ。
(これは必読:【結婚のご報告】夫婦ふたりで、世界を自由に飛び回れるのか)
でも、私が個人でお仕事をするようになってからは
けっこう色々な枠が外れてきてて。
「夫婦で過ごせる時間」に関しては夫サイドで制限はあるものの
少なくとも私サイドの時間の制限はあまりなくなったし、
何より一番大きいのは、お金の制限がなくなったこと。
今まで当たり前に諦めていた色々なものも、
自分次第でなんでも検討の余地に入るんだ、ということを
本当に肌で学んだのです。
私、常々思うんだけど、
この「自由」ってね、本当にクセモノ。
物事って、いくつかの選択肢の中から選ぶほうが
しかもその判断基準を世間一般の多数決に頼っていた方がほんと楽で。
これは社会心理学の研究でも実証されていて、(ジャムの実験とか)
選択肢が7つ以上になると選択がものすごく難しくなるのとか
選択肢が3つのときが一番選びやすいのとか
しかもそれが松竹梅の場合、6割が竹を選んじゃうのとか
人というものは、いかに自分一人では何一つ選択できないか。
っていうのはいろんな実験でも、明らかになっている。
でも起業したらもう、収入=頑張り度すら
自分一人で決めなければいけないわけで、
どのくらい稼ぎたい?
なんのためだったら頑張れる?
稼いだお金は何にどう使っていく?
とかそういうことを、無限にある、
しかもサンプル数が非常に少ない上に
相談できる人もごくごく限られれてしまう選択肢の中から
自分一人で考えていくのって、本当に難しい。
えー、ちょっと話逸れたので戻しますけども、
そんなワケで私は昨年の12月頃に、
それまで思い描いていた「理想の人生」を1回リセットして
時間とお金の制限がなくなった状態ベースで
理想の家族像を再度構築しなおした、という経緯があるんです。
(記事参照:理想の自分から逃げてました)
このときに私が再構築した、理想の家族像。
そのイメージの中では完全に二人共、
時間にもお金にも制限がなく。
毎日一緒に仕事したり一緒に旅行したりしながら
愛もお金もどんどん育んでいくような・・・
そんな感じのライフスタイルを思い描いたんですね。
でもこれを目指そうと思った時に一番のネックになるのは
「果たして夫は、会社を辞めて起業できるのか?」ということ。
私は、今あるものから成長させて発展させていく感じだけど、
夫の場合は、かなり大幅な方向転換が必要になる。
そもそも起業してなにすんの?から始まるし・・・
でも私が思うによっぽどのことがない限り、
普通に10年程度、社会で働いてきた人であれば誰でも
技能点(スキル・才能など)はクリアしているはずで、
あとは「起業しよう」と思い、適切な努力を数ヶ月すれば、
誰でも100万くらいなら継続的に稼げるようにはなる。
でもそれよりも難しいというかキーになるのは
「本当に起業したいと思えるか」
「長期的に保持できるモチベーションの源泉があるか」
「簡単にはくじけない心・継続する強さを持ってるか」
とか、まぁつまり
「夫は果たして、そういう気持ちになれるのか?」
ここが、もう9割以上。
で、そうなってくるとね、もう。
いかに夫に、その気になってもらうか。
夫にその気になってもらわなければ、
私の理想のライフスタイルは実現しない。
そう考えた私は、以降あらゆる手段を使い、
夫をコントロールしようとし始めたのでした。
しかしそこはやはり私。
ただお願いするだけでは、人は絶対に動かないことを知っている。
だから希望だけはしっかり伝えた上で、
あとは彼が自ら変化したくなるような環境を整えることに注力した。
港区への引っ越しを決意したのも。
今回、NYに一緒に来たのも。
夫に体感させて、潜在意識ベースから変わっていってほしい。
その気持ちで動いたところが、実はかなり大きかった。
だから、余計にショックだった。
ここまでしてるのに、なんでダメなの?
これ以上、どうしたら理解してくれるのよ・・・・?って。
でもこんな状況の中でも、サヤさんとの待ち合わせ時間は迫ってくる。
「私は、出かけるけど・・・夫くんは朝から何も食べてないでしょ?どうする?」
これに対する、彼の返答。
「この部屋においてあるグミでいいや」
これがマジでもう、大ショックだったよねー。
お部屋に置いてあるスナック。
ほんと、単なるグミ。
リッツ価格で、12$くらいになっちゃってる。
コイツ・・・本当に1mmもニューヨークを楽しむ気ねーな。
そう私に気づかせてくれるのに、この仕打ちは十分でした。
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