吉備路残照△古代ロマン -46ページ目

吉備路残照△古代ロマン

吉備路自転車道を回って以来すっかり古代吉備国の残り香に取り憑かれました。
歴史と神話が絡み合っているから多くの遺蹟の故事来歴が謎に包まれています。
鬼ノ城・温羅伝説・鳴釜神事等の謎に新しい解釈を加えていけるので楽しみです。

源氏物語名場面

 

 

朧月夜 伍

 

 

 

    女房装束      御帳台

 

 

手引きしてきた女房は気が気でない

 

雷が鳴り止み雨もやや小降りになった頃、

右大臣が娘たちの部屋を見回っていた。

 

しかし

屋根を叩く雨の音に紛れて朧月夜源氏

右大臣足音に気がつかなかった。

 

まもなく、

右大臣が朧月夜の部屋に入ってきた。

 

御帳台に近づいて、

 

昨晩はずっと荒れ

模様心配していましたが、

お見舞いに来られませんでした。

元気にしていますか」

 

この時ほど、

朧月夜困惑したことはない。

 

源氏と同衾している

父親がやって来たのだ。

 

何はともあれ

戸惑ってばかりはいられない。

 

御帳台の中を

覗き込めば大変なことになる。

 

いることに

気付かれないようそっと御帳

出た顔が火照っていてひどく赤い。

 

陸へ

 

第八帖『花宴』

 

 

京ことば 源氏物語 《花宴》 山下智子