吉備路残照△古代ロマン -47ページ目

吉備路残照△古代ロマン

吉備路自転車道を回って以来すっかり古代吉備国の残り香に取り憑かれました。
歴史と神話が絡み合っているから多くの遺蹟の故事来歴が謎に包まれています。
鬼ノ城・温羅伝説・鳴釜神事等の謎に新しい解釈を加えていけるので楽しみです。

源氏物語名場面

 

 

朧月夜⑰ 肆

 

 

 

     稲妻       御帳台

 

 

これほど恐ろしい

気配の中での房事はあるまい。

しかし

二人とも危険な逢瀬であれば

ほど燃えあがる性分のようだ。

.

こうして

朧月夜朱雀帝最愛の女性

ありながら源氏にのめりこんでゆく。

 

具体的な描写こそないが『源氏物語』

官能的な女性を描くのは朧月夜が初

 

それだけでなく

朧月夜は有力な東宮妃候補だ。

右大臣家】

益々栄えるための掌中の珠である。

 

そんな朧月夜

源氏と密通している発覚

ば宮中が上を下への大騒ぎになろう。

右大臣

弘徽殿大后怒髪天を衝くに違いない。

 

ある日夜明け近く

朧月夜の御帳台で目覚めた源氏が

「もう帰らなければ―」

思い始めた矢先

急に

雨が激しく地面を叩いたと思う間もなく

稲妻の閃光とともに雷鳴が耳をつんざいた。

 

源氏は

帰ろうにも帰れず寝台に横になっていた。

 

手引きしている女房は気が気でない

 

 

伍へ

 

第八帖『花宴』