源氏物語名場面㊴
藤壺宮 陸
蘆山寺
ろさんじ
『源氏物語』は
当邸(紫式部の邸宅跡)で
著されたと考えるのが妥当だろう。
《須磨》《明石》は
【石山寺】で執筆されたと
いう伝承を蔑ろにするのではなく、
紫式部が
【石山寺】参籠中に
『物語』の着想を得たという
説は信憑性が高いような気がする。
■
アクセス
【京都御所】見学後、【仙洞御所】を
右に見て徒歩7~8分ほど
上京区
寺町通広小路上ル北之辺町
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源氏は
【右大臣邸】での朧月夜との密会の現場を
時の権力者右大臣に目撃され
懲罰を受ける前に自ら須磨へ下った。
藤壺は出家の身ながら
時折
源氏に見舞いの使者を遣わした。
「出家される前に
なぜ情けを掛けて下さらなかったのか」
■
「東宮の後ろ盾になって欲しい」
朱雀帝の要請に応じて
源氏はようやく帰京することが出来た。
それまで
藤壺は息子が《東宮》の
座から引きずり降ろされるのでは
ないかという不安に一人苛まれていた。
実際
右大臣と弘徽殿大后は
いろいろと策略を巡らせていた。
藤壺は
東宮が源氏と瓜二つ
であることが何より恐ろしかった。
誰かが
特に右大臣側の人間が
「東宮と源氏の君は
なぜかとても似ておられる」
「実は、わたしも同じことを―」
疑惑と悪意に満ちた噂が、
宮廷に止まらず都中に走るだろう。
『光る君へ』にみる仏教
藤原道長/柄本佑
清少納言/ファーストサマ-ウィカ
安倍晴明/ユースケ・サンタマリア
★
『平家物語』には
「帰依する」や「西方浄土に生れ変わる」
という表現が多く、
『源氏物語』では
「出家する」が日常語のように頻出する。