夢浮橋⑬沈黙 | 吉備路残照△古代ロマン

吉備路残照△古代ロマン

吉備路自転車道を回って以来すっかり古代吉備国の残り香に取り憑かれました。
歴史と神話が絡み合っているから多くの遺蹟の故事来歴が謎に包まれています。
鬼ノ城・温羅伝説・鳴釜神事等の謎に新しい解釈を加えていけるので楽しみです。

源氏物語

 

54帖 夢浮橋

 

薫28 匂宮29 浮舟23 中の君28

明石中宮47

母尼80代  妹尼50代

↑横川僧都

 

 

 

中将の君は、浮舟が八の宮に認知してもらえなかったことを生涯、負い目に感じていた。

 

雪国育ちの純朴だが活発な子供たちは、ほどなく寡黙で大人しい浮舟にも懐いた。

 

殊に嫡子の小君は、思春期特有の自意識が芽生えた頃で、言うこと為すこと全てが生意気で憎らしかった。

 

そんな遠い日々の微かな記憶が走馬灯のように浮舟の脳裏に浮かんだ

 

 

いたずらっ子だった小君が、薫から浮舟への手紙を預かって妹尼の《庵》を訪れた。

 

そして几帳の向こうの姉に、几帳の下の方を少し持ち上げて手紙を渡してから端然と座っている。

 

もう何分経つだろうか。

 

浮舟は弟との間の沈黙を破るためにも、母・中将の君の帰京後の様子を尋ねようとするが言葉にならなかった。

 

母が陸奥守と再婚してわが国最北端の陸奥国へ赴いて以来、まだ一度も会っていない。

 

その後、陸奥守は常陸国に常陸介として赴任している。

 

雪深い陸奥国と草深い常陸国の土産話を聞きたいものと思っていると、妹尼が気を利かして、

 

 

 

 

 

 

 

名作映画案内276

原題*The Phantom of the Opera

オペラ座の怪人

2004年公開

☆アンドリュー・ロイド=ウェバー

舞台「オペラ座の怪人」の映画化。

監督*ジョエル・シュ-マカ-

主演*ジェラルド・バトラ-/ファントム(怪人)

エミー・ロッサム/クリスティ-ヌ(若手歌手)

19世紀パリ・オペラ座

オペラ座の地下に

住むファントムクリスティーヌ

惹かれ正体隠して歌唱を指導した。

そして

次の舞台のプリマドンナを彼女に

わさと先輩女優ケガを負わるが

クリスティ-ンは青年貴族と―。

143分