蜻蛉③放心 | 吉備路残照△古代ロマン

吉備路残照△古代ロマン

吉備路自転車道を回って以来すっかり古代吉備国の残り香に取り憑かれました。
歴史と神話が絡み合っているから多くの遺蹟の故事来歴が謎に包まれています。
鬼ノ城・温羅伝説・鳴釜神事等の謎に新しい解釈を加えていけるので楽しみです。

源氏物語

 

52帖 蜻蛉

 

薫27  匂宮28 中の君27

浮舟22 明石中宮46

 

石山寺駅

 

JR京都石山は新快速で約13分

ちなみに、源氏都落ちの地

JR明石須磨    同  12分

7年前

京都駅  名古屋駅

新幹線や特急を敬遠して

各駅停車を初めて利用したが、

一駅毎の距離が近いことに驚いた。

京都発車したと思う間もく、

山科(大石内蔵助)に到着した。

そんな感じだった。

それから、

石山(紫式部)、大津(天智天皇)

安土(織田信長)、彦根(井伊直弼)

岐阜(斎藤道三 信長)など小説や

映画、ドラマ馴染み《駅名》

次々にアナウンスされた。

その度に、

車内の空気とともに運ばれるだけ

新幹線や特急では味わったことない

遠い日を懐かしむような感覚があった。

 

(過去記事を省略&修正)

 

 

 

 

薫、

 

かつて初対面の時から魅かれた故・*大君が、彼の地で原因不明の謎の死を遂げられた。

先日は、*浮舟が宇治川へ入水したという。

 

*大君と*浮舟は異腹の姉妹。

父は、ともに源氏の弟・八の宮。

母は、大君は父の正妻、浮舟は女房。

 

私は、そんな不吉な土地に浮舟を匿って安心しきっていたのだ。

迂闊だった。

しかも私が宇治をめったに訪れないので、浮舟と匂宮は親密になったのであろう。

そして、浮舟はあたら若い命を自ら絶ってしまった。

これ以上、悲しいことがあろうか。

悔やんでも悔やんでも、悔やみきれない

 

宇治の《別荘》にもっと足しげく通えば良かったと今さらに悔やまれた。

 

 

【二条院】の匂宮は突然、浮舟の死を聞かされて以来、放心状態のまま部屋に籠っていた。

 

病気で寝込んでいることにしているが、部屋に出入りする者たちは匂宮の極度の落胆ぶりに気を揉んでいる。

 

とても、ただの病気とは思えないのだ。

 

【二条院】を訪れる見舞い客は、日々列をなしている。

 

薫は、いつまでも見舞いに行かないと変に勘ぐられそうで、何日か経ってから黄昏時に訪ねた。

 

 

 

 

 

 

名作映画案内232

原題*Lawrence of Arabia

アラビアのロレンス

1962年イギリス公開

原作*T.E.ロレンス

監督*デビット・リーン

主演*ピータ-・オトゥ-ル/

ロレンス(中尉)

20世紀初頭、

アラビアはトルコの支配下にあった

イギリス陸軍のロレンスは、

軍のリーダ-と面会するが

彼の能力に失望、自らアラビア人を

率いてトルコを破り独立に成功すると―。

227分