蜻蛉①葬儀 | 吉備路残照△古代ロマン

吉備路残照△古代ロマン

吉備路自転車道を回って以来すっかり古代吉備国の残り香に取り憑かれました。
歴史と神話が絡み合っているから多くの遺蹟の故事来歴が謎に包まれています。
鬼ノ城・温羅伝説・鳴釜神事等の謎に新しい解釈を加えていけるので楽しみです。

源氏物語

 

52帖 蜻蛉

 

薫27  匂宮28 中の君27  浮舟22

 

 

かげろう関連系図

冒頭あらすじ

ある日、

浮舟の姿が忽然と消え

女房たちは宇治川に身を投じ

ではないかと噂しあっている。

匂宮はショックで部屋に籠ってしまう。

薫は、

浮舟の入水は匂宮との過ちが原因かと。

 

 

 

 

 

ある日、突然、宇治の《山荘》から浮舟がいなくなったので大騒ぎしていた。

 

女房たちは、薫と匂宮との間で悩んでいた浮舟が思い余って宇治川に身を投じたのではないかと噂していた。

 

その頃、知らせが届いたわけでもないのに、匂宮は朝から胸騒ぎが収まらず宇治に使いを寄こした。

 

浮舟の姿が、忽然と消えたという。

 

宇治川の激流に入水したのではないか、と。

 

仰天した匂宮は何かの間違いではないかと再度使いを出すが、やはり結果は同じだった。

 

匂宮の全身から血の気が引いていった。

 

浮舟が消えた、とはどいうことだ。

 

せめて浮舟の亡骸でもあれば諦めもつくが―。

 

 

《山荘》の女房たちは、世間体があるから内々でひっそりと葬儀を執り行った。

 

 

 

 

 

 

 

名作映画案内231

羅生門

1955年公開

原作*芥川龍之介『藪の中』

監督*黒沢明

主演*三船敏郎

平安時代

都にほど近い山中

女性貴族が山賊に襲われ、

その従者の侍が斬殺された。

山賊は捕われ裁判になるが山賊

女性の言い分は真っ向から対立。

検非違使は、

巫女の口寄せによって侍の霊を

呼び出して証言を得ようとするが―。

88分