源氏物語
40帖御法
源氏51 紫の上43 女二の宮27 夕霧30
雲井の雁32 明石の君42 明石中宮23
匂宮5 朱雀院53 致仕大臣/頭中将52
死の直前の紫の上を見舞う源氏
『源氏物語絵巻』
《国立国会図書館デジタルコレクション》より
明石中宮は【御所】から早く戻るよう何度か催促されているが、紫の上の容体が心配でまだ【二条院】に留まっている。
紫の上が床から身を起こして中宮と語らっている姿を見た源氏は、紫の上は起き上がれるほどに回復したのかと喜んだ。
しかしこのあと、容体が急変。
源氏や明石中宮らが見守る中、翌朝、紫の上は静かに息を引き取った。
源氏は、紫の上があれほど望んでいた出家を叶えさせてやらなかったことを改めて悔いた。
居合わせた人々が呆然として悲しみに暮れている中、夕霧が訃報を聞いて駆け付けた。
あの台風一過の朝、たまたま近くを通りかかった《春の御殿》の縁側にその麗しい姿を見かけて以来、あこがれ続けてきた紫の上である。
生前と変わらない紫の上の美しい死に顔を前に、源氏と夕霧はただただ涙した。
【二条院】が悲しみに沈み涙に濡れている中、当主である源氏は気を取り直して葬儀の手配を取り仕切った。
名作映画案内119
半落ち
2004年公開
原作*横山秀夫『同名小説』
監督*脚本*佐々部 清
主演*寺尾聰/梶聡一郎(元警部)
原田美枝子/梶啓子(妻)
★
元敏腕警部の梶が「妻を殺した」と自首してきた。
しかしアルツハイマー症の妻に懇願され殺
したというが、殺害後の2日間について
は口を割らない「半落ち」状態である。
梶は
仲間内では人格者で通っているので、
犯行を怪しむ弁護士や新聞記者らは--。
121分