Mt.Fuji マウント・フジ
オールド・トム・ジン 45ml レモン・ジュース 15ml マラスキーノ 1tsp パイナップル・ジュース 1tsp シンプル・シロップ 1tsp 卵白 1個 生クリーム 2tsp
材料をシェイクして、カクテル・グラスに注ぐ。レッド・チェリーを飾る。
(上記レシピは、1924年にオンメニューされていたという帝国ホテルのオリジナル。下の写真は1937年には富士屋ホテルで紹介されていたという「Mt.Fuji」で、ジン、パイナップル・ジュース、卵白をシェイクしたもの。また、ほかにもNBAのスタンダードカクテルとして伝わっているレシピもあり、スイート・ベルモット2/3、ホワイト・ラム1/3、レモン・ジュース2tsp、オレンジ・ビターズ1dashでシェイクして作る。日本を代表する富士山だけに、カクテルにしたいという想いがそれぞれにあったのだろう。いろいろな富士山を愉しみたい)
MARTINI マティーニ
ドライ・ジン 50ml ドライ・ベルモット 10ml
ステアし、カクテル・グラスに注ぐ。オリーブをカクテルピンに刺して沈め、レモンピールを絞りかける。
(上記レシピは、あくまでもひとつの例。無数のバリエーションがあり、バー、バーテンダー、客によってジンやベルモットの銘柄、比率の好みが分かれる「カクテルの王様」だ。ベルモットはリンススタイルで殆ど入らないエクストラ・ドライ・マティーニを供するお店もある。元イギリス首相のチャーチルが、ドライ・ベルモットの瓶を眺めながらドライ・ジンを飲んでいたという話は有名。ちなみに正視すると甘すぎるので、横目で眺めていたとか。また、起源説はさまざまで、名バーテンダーのジェリー・トーマスがサンフランシスコにいたときにマルティネスから来た客に供したという説、マルティニ&ロッシ社が自社の宣伝とした説などがある。「マルティネス」というカクテルがマティーニの元となったとも言われているが、ジンとベルモットの比率は1:2とベルモットが多く、イタリアン(スイート)ベルモットでつくられていたようだ。いまとなってはフルーツ・マティーニ、デザート・マティーニなど数多くのマティーニが存在し、マティーニ・グラスを使用すればマティーニだというくらい広義になってきている)
MISSISSIPPI MULE ミシシッピ・ミュール
ジン 40ml クレーム・ド・カシス 10ml レモン・ジュース 10ml
シェイクして、カクテル・グラスに注ぐ。
(アメリカ合衆国内で一番長い川の名前が付けられたカクテル。レシピは上記が一般的だが、ソーダを入れるスタイルもあるようだ。その場合、シンプル・シロップなどで味を調整する)
MILLION DOLLAR ミリオン・ダラー
ドライ・ジン 45ml スイート・ベルモット 15ml パイナップル・ジュース 15ml グレナデン・シロップ 1tsp 卵白 1個
シェイクして、シャンパン・グラスに注ぐ。パイナップルを飾る。
(横浜グランド・ホテルの支配人だったルイス・エッピンガー氏により、明治27年に同ホテルのメニューに登場したという話が知られている。現在もホテルニューグランド「バー シーガーディアンII」などで人気の一杯)