ウルヴァリンのサイズ感 | 雑記帳

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先日ご紹介したウルヴァリンの1000マイルブーツですが、
サイズ感に関して質問を頂いたので、回答がてら一記事書いちゃいます。

「ウルヴァリンは、1サイズ小さいほうが良い」

このコメントは、多くのレビュー・ブログで見られます。
実際、靴のサイズ感は本人の主観に拠るところが大きいので、他人がとやかく言う筋合いはないのですが、実はウルヴァリンのブーツをすでにもう一足購入しまして、2足を履き比べた小生個人の感想を云わせて頂ければ、ウルヴァリンはジャストサイズが一番だと思っています。

では、なぜ1サイズ小さいほうが良いと云われているのか。

ここからは小生の憶測ですが、
おそらく1サイズ小さめがいいと云われている方は、普段の靴のサイズが大きめなのではないかと思います。
そして、その大きめの靴のサイズを自分の足のサイズと勘違いされているので、それを基準にして1サイズ小さめ(=本来の足のサイズ)が良いと仰られているのではないでしょうか。

実際に足のサイズを測ってみると、自分で思っているより小さいことが多いと思います。
小生、社会人になるまで25.5cmだと思っていましたが、革靴を買う際に靴屋で計測してもらったところ、24.5~25.0cmという結果でした(左が249㎜、右が248㎜;日によって差異あり)。

ではなぜ、25.5cmだと思っていたかと云うと、
学生の頃はナイキやリーボックのスニーカーを好んで履いており、それらの表記サイズが25.5や26.0だったからです。
ですので、就職活動用に買った革靴も25.5だったような記憶があります。

そのことショップの方に話すと、
スニーカーはシューレースが長くて、革靴よりも甲の締め付けを細かに調節できるし、履き口やアッパー材にウレタンなどクッション材が豊富に使われているので、足のサイズより1cm程度大きめに履いても問題ないとのこと。
しかし、革靴はシューレースが短くてスニーカーほど締め付けの調節が細かにできないし、クッション材もないので、ジャストフィットで履かないと間違いなくブカブカになると教えられました。
確かに就活用の革靴はスニーカーと比べると微妙に大きく、就活で1日履くと疲労感が大きかった記憶があります。
その時は革靴はスニーカーに比べて堅いし、着慣れないスーツのせいだと思っていましたが、実は革靴のサイズが合っていなかったんですね。


頻繁に靴の脱ぎ履きをする人は、紐をほどかずに脱ぎ履きできるように大きめの靴を履いていることが多いようです。
頻繁に脱ぎ履きしない人でも、自宅での脱ぎ履きをスニーカーと同じ感覚でするために、大きめの靴を履いたり、靴紐を緩めて履いているので、足が靴の中で前すべりして爪先はあまり余裕がない状態で履いている人を良く見かけます(当然、踵はスッポスポです)。

(前滑りして)爪先に余裕がないのでジャストサイズと思っているのかも知れませんが、靴の紐を結んた状態で踵が抜けるという事は足と靴のサイズが合っていない(つまり、大きい)証拠です。
そういう履き方をしていると、
屈曲部は変な位置で曲がるし、足を引きずって歩くので底の減りが早く、履くときも靴べらを使わないので、履き口が早く傷みます。
1年に1回は革靴を買い替えている方は、定期的なメンテナンスももちろんですが、正しいサイズの革靴を履くと驚くほど長持ちするようになります。

大きめの靴を履くと、足を上げたときに靴が足について来ないので、歩幅が小さくなり歩くのが遅くなります。
また、靴が脱げないように足や脚に無駄な力が入るので、疲れやすかったり、ふくらはぎが凝り固まってしまい健康にも影響が出てしまいます。
普段からよく歩いているはずなのに体調が芳しくないという人は、靴のサイズを見直してみるといいかも知れません。

片や、ブーツはどうでしょう。
ウルヴァリンのスタンダードなブーツは7ホールあり、足首を完全に覆います。ブーツは紐を締め上げて履かないと靴が重く感じて歩きづらいため、ブーツではない革靴(短靴)よりしっかりと紐を締める人が多くなります。
足首がしっかり固定されると、足がブーツの中で前すべりすることはありません。
するとどうでしょう。
普段の靴が27.0cmなので、自分の足は27.0cmだとと思っていた人(実は26.0㎝)が27.0cmのブーツを履くと、足首と踵以外はゆるゆるで靴の中で足が踊りますし、フィットしていないのでブーツがすごく重く感じるし、歩くと爪先に余裕があり過ぎてつまづいてしまいます。
さすがにこれはブカブカ過ぎると気付いて、1サイズ下げるという訳です。


靴のサイズは、どんな靴でも大体25.0cmでピッタリくる小生が2足履いてみて、25.0がピッタリであることを考えると、ウルヴァリンのブーツは「足のサイズ」と同じでOKだと思います。
もちろん、100%の保証はできません。
はじめての1足は大きく感じたので、やはり前情報とおりだったか、、、
とも思いましたが、前オーナーの履き込み具合から、革が伸びてコルクが沈み込んだ結果、甲周りが若干大きく感じただけでした。
なぜなら、足入れして履いてみたところ、屈曲は正しい位置でしたし、1cm大きいというほどの違和感はなかったからです。
経験上、革靴のサイズが1cm大きいと、甲がフィットしないので靴が足に付いてこず、靴が本来より重く感じ、歩いていてとても疲れます。
特にブーツは、革の量が多いので重さと疲労感は顕著です。
しかし、正しいサイズで靴紐をきちんと締めれば甲は浮かず、重さも歩きやすい適度な重さ以外感じません。
さらに2足目は使用回数が少なくアッパーの変形がほぼない状態でしたが、やはりサイズ7(25.0cm相当)でピッタリでした。
ウィズがDかEの小生でも甲周りはちょっときつく感じるくらいでしたので、0.5cm小さいサイズでも痛くて歩けないと思いますし、1cmも小さかったら足が入らないと思います。

以上のことから、
ウルヴァリンのブーツは、全てとは云いませんが、基本的にはジャストサイズがお奨め、という結論に至りました。
ただし、ここでいうサイズは自身の正しい足のサイズ(履いている靴のサイズではない)であることは、改めて明記しておきます。
どんな靴でもそうですが、いま履いている靴のサイズを参考にせず、実際の足のサイズで選ぶことが大切です。