自衛隊の隊員は、堂々と、神社・仏閣参拝を! | 三ヶ根の祈り のブログ

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 年明けの1月11日・12日と京都に出かけた。

 

 1月11日は、昨秋、青蓮院門跡から案内を頂き、

この日、新月に合わせて厳修された、京都東山将軍塚「青龍殿(せいりゅうでん)」の

青不動明王(あおふどうみょうおう)初護摩供に、夫婦で参列させて頂いた。

 

 門主(もんす)の東伏見 慈晃師によれば、

「新月や満月に護摩供を修すれば、最もよく成就が得られるというのが密教の知恵」と言う。

 

 

 

 小生夫婦が、天台宗寺院の護摩供に参列したのは、これが初めて。

 

 連打される和太鼓の響きの中、多数の参列者が、

護摩壇の正面奥に掲げられた、国宝「絹本着色青不動明王二童子図」を合掌礼拝しつつ

一心にお経を唱える姿に、正に宗教的法悦の境地とはこういった世界なのか!

と言う強い印象を受けた。

 

 

 ところで、青蓮院門跡が建立された平安時代以降、

長らく寺の守護神社であったのが、青蓮院にほど近い、粟田神社である。

 

 

 青蓮院門跡をお参りさせて頂く時は、必ずこの粟田神社に参拝させて頂いている。

 

 

 この日(1月11日)は、新年ということもあって、境内の摂社のひとつである、

「えびす神社」で「出世えびす」のおまつりが行われていた。

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 神社の縁起には、かつて、源平合戦に向かう源義経が、

この神社で必勝祈願したことが記されている。

 

 そして、その願いが叶ったことから、

後に、この恵比寿神社が「出世えびす」と言われるようになり、

現在に至っているという。

 

 

 

 古来、武将たちが戦を前に必勝祈願をするのは、義経だけではない。

 

 頼朝の鶴岡八幡宮、信長の熱田神宮、家康の伊賀八幡宮・・

それこそ枚挙に暇がない。

 

 

 そればかりか、頼朝以降、800年以上に亘る日本史の中で、

名のある武将たちは、普段から神社仏閣へのお参りを欠かさなかった。

 

 人の命をやり取りすることを生業とした武士たちが、

神社や仏閣に詣でて、人知を超えたパワーを得ようとしたり、

心身のバランスを保とうとしたことは、容易に想像がつく。

 

 

 武人が神を敬い仏を崇めるのは、この日本では、当たり前の嗜み、

欠くべからざる慣習であった。

 

 

 

 実は今日、ネットのニュースを千エックしていたら、次のような記事があった。

 

(沖縄タイムズ)

 

 記事の内容大意

 「ミサイル基地いらない宮古島住民連絡会」が20日、入手した情報を発表した。

それによると10日午前、

比嘉警備隊長らが同駐屯地のマイクロバスなどを使って参拝に訪れたという。 

 

  防衛省は1974年の事務次官通達で、

「神祠、仏堂その他宗教上の礼拝所に対して部隊参拝すること、

及び隊員に参加を強制することは厳に慎むべきである」と示している。  

 

 同会は「組織的参拝」に抗議する声明を発表。

 

「隊員が内部通達を破り、禁止事項をあえて犯すことは文民統制を壊すことであり、

戦争時代の『軍部の独走・暴走』を想起させる」と批判した。

 

 2月に予定されている同駐屯地創立5周年記念行事の中止や、

能登半島地震の救援活動を最優先することも併せて求めた。

 

 声明を同日付で木原稔防衛相に郵送し、22日にも比嘉警備隊長宛てに提出する。」

 

 

 この連絡会のメンバーが、どういった背景を持っているかは知らないが、

宮古島の警備隊長が、島の神社に部下と共に参拝したことが、

何故、戦争時代の「軍部独走・暴走」を想起させるのか、小生には全く分からない。

 

 

 いつ中国との間で戦端が開かれても不思議はない中で、訓練に明け暮れる、

宮古島・石垣島・与那国島など離島に駐屯する自衛隊隊員。

 

 

 彼らも人の子である・・・。

 

 

 いつ、敵弾にあたって死ぬか分からないのである・・・。

 

 

 神や仏の力にすがって何が悪かろう!

 

 

 ましてや、日本の歴史の骨格を築いてきた武士たちの、

その伝統を受け継ぐ自衛隊員である。

 

 

 自衛隊員が、神仏を崇めるのは当然であろう!

 

 

 木原防衛大臣には、今から50年も昔の、1974年に出した、

「神祠、仏堂その他宗教上の礼拝所に対して部隊参拝すること、

及び、隊員に参加を強制することは厳に慎むべきである」などと言う、

事務次官通達を即刻取り消して、自衛隊員たちの集団参拝を奨励して

もらいたいものだ。

 

 

 第2次大戦で日本が敗れたのは、戦争の指導と仕方が悪かったから負けたのある。

軍人が神社や仏閣に参拝したからではない。

 

 

               

 

(追記①)

 台湾総統選挙で、民進党の頼氏が当選した。

 

 台湾の国民が、安易に中国を受け入れようとする国民党候補ではなく、

敢えて中国との間に一線を引いて、

独立自存の気構えを示さんとする候補を選んだことに、感慨を覚える。

 

 

 遠い日本の三ヶ根から、半年以上にわたり、慰霊碑に台湾国旗(青天白日旗)を掲げて、

勝手に台湾の人々にエールを送っていた小生も、正直嬉しい選挙結果だった。

 

 

                     

(追記②‥‥2024年1月31日 記)

 2024年、1月30日、木原防衛大臣は、自衛隊隊員の靖国参拝に関する、

現行の事務次官通達見直しに言及した。

 

 

 

                     拝