三ヶ根観音戦没者慰霊園 護持・奉仕会では、
毎年8月の第2土曜日に、三ヶ根観音本堂において、
「夏季 大東戦争戦没者&自衛隊殉職者 慰霊法要」を
勤めさせて頂いている。
今年の8月第2土曜日は12日で、旧盆の始まる13日のちょうど前日。
今年の慰霊法要では、
大東亜戦争(日中戦争と太平洋戦争)戦没者と、
戦後の自衛隊殉職者に加え、
個人として、今年1月で生誕70年となった、台湾人女性、
故 鄧麗君(デン・リージュン <日本名:テレサ・テン>)さんの、
追福菩提も弔わせて頂いた。
鄧 麗君さん(以下 テレサさん)は、
1995年に、滞在先のタイで亡くなられた。(享年42歳)
(写真はウイキより拝借 1979年撮影)
その早すぎた死を悼む声は、祖国台湾や日本を初め、アジア各国に未だ高い。
テレサさんの歌う数々の名曲が、
台湾の敵国である大陸中国の人々の心を揺さぶったことは、よく知られている。
共産中国との戦いに敗れて、台湾に逃れた蒋介石の国民党政府は、
職業軍人を父親に持つテレサさんを、共産中国への反共政治宣伝に大いに活用。
テレサさんも、その期待に積極的に応えたと伝えられている。
実は、今年7月から、テレサさんの歌声を戦没者慰霊園で流させて頂いている。
テレサさんの歌声を慰霊園に流すことにした経緯を、
少しクドクなるが、以下に記させて頂くこととした。
①去る4月28日、着任間もない駐日中国大使 呉江告は、記者会見で、
「日本が台湾の安全保障に関与すれば、日本の民衆は火の中に連れ込まれる」などと
恫喝した。
(着任早々、日本の民衆を恫喝した新駐日大使の呉江告)
=日本記者クラブのネット記事より写真拝借=
②呉の恫喝に、日本政府は、呉の国外退去勧告どころか、
公式な抗議さえしなかった!
そして、大手マスコミも取り上げなかった!
③日本の民衆を敵に回した呉と、呉の暴言を咎めぬ中国政府に対し、
恫喝への抗議と、台湾国民の平和・安泰への祈りを込めて、
5月以降、戦没者慰霊園に、台湾・日本両国旗の掲揚を推し進め、
蟷螂(とうろう)の斧かもしれぬが、日本の民衆の意地を示すこととした。
④7月中旬 たまたまテレビを見ていたら、
NHKのBS放送で、戦後の台湾政治の特集番組を放映していた。
番組では、台湾に逃れた蒋介石の国民党政府が、
テレサさんによる反共政治宣伝を企図し、
テレサさんも積極的にその期待に応えたことが、映像付きで流されていた。
台湾海峡の大陸寄りにある台湾の島、金門島(きんもんとう)。
島の巨大スピーカから大陸に向けて流される彼女の歌声が、
大陸の多くの人々の心を掴んだ ことも語られていた。
共産中国への政治宣伝役でもあったテレサさんの実像を、
この時のテレビ番組で初めて知った。
(大陸に向けて建つ、金門島の巨大スピーカ =写真はネットから拝借=)
⑤テレビ番組後、テレサさんの経歴をウイキペディアで調べていて驚いた。
今年が生誕70年になる彼女の生年月日は、1953年1月29日。
実は小生の生年月日が、1953年1月12日。
何と!彼女は小生が生まれて17日後に生まれていたのだ!
何と!と言ったのには、訳がある。
実は、小生が、戦没者慰霊の活動をするようになってから、
不思議と、「1」と「7」が組み合わさる数字が、
身近に現れるようになった。
例えば、古い神社や寺院を訪れた時に、
・「1717」「117」などのナンバーの車が、よく駐車していたり、
・寺の住所番号に17の数字が入っていたり、
・神社の最寄りのバス停の番号が「17」だったり、
・寺に慰霊法要の日取りを相談すると、7月11日しか空いてないと言われたり・・・
どれも他愛の無いようなことだが、こうした数字が現れるのは、
いつも偶然にしては出来過ぎのタイミングなので、
今では、「1」「7」組み合わせの数字が現れると、
「これは、天からの 何かのメッセージ信号なのだろう。」と、
勝手に思うことにしている。
今回のテレサさんの場合は、彼女は、小生と同年同月生まれで、
しかも、小生の17日後に生まれたということになるので、
これを天からのメッセージ信号と捉え、驚いたのである。
もちろん科学的に見れば、全くナンセンスな話ではあるが・・・。
いずれにせよ、小生としては、
「これは何かを成せ!」との、天からのメッセージに違いないと受け止めた。
が、小生の今の立場・持ち場では、出来る事は限られる。
そして、自分が出来る事は、テレサさんの歌声を三ヶ根の慰霊園内に流して、
日中戦争で亡くなられた日本・中国両国の英霊に、その歌声をお届けし、
①日中戦争で亡くなられた日本軍兵士50万人、中国国民党軍兵士130万人の
英霊の心をお慰めすると共に、現下の台湾と台湾国民の平和を祈念すること。
②台湾が、中華民族同士の戦争の場にならぬよう、
日中戦争で戦没された、日本と中国の英霊に、霊的パワーを発揮して頂くこと。
と思い至った。
(三ヶ根の慰霊園で流している、テレサさんの中国語バージョン作品集のCD)
泉下のテレサさんにとっては、
急に、黄泉の国から、現(うつつ)の国の三ヶ根に呼び出されて、
今一度、台湾平和のための役割を担わされることになり、
随分面食らっておられることだろうが、
何とか彼女の歌の力で、
台湾人と中国人が戦わなくて済むようにして頂きたい との、
祈るような気持ちでいるところである。
合掌