以前レビュった聖子様のアルバム『風立ちぬ』からの一曲です。

どちらかというとこのアルバムの中では目立たぬ曲かと勝手な位置付けをしていて取り分けこの曲だけを聴く事はなかったのですが数年前のカウントダウンのライブで歌ったと聴いて何気に聴いてみると…


いい曲じゃない?

しばらく自分に自問自答(笑)

この『風立ちぬ』のアルバムコンセプトを実に分かりやすく、それでいて決して「文章」ではなく「歌詞」として情景を描いた作品です。

いわゆるデートでリゾート地に行ったはいいけど雨に降られて台無しだわみたいな何気ない物語なのですがその物語を彩るメロディー、そして松本氏の歌詞、何より聖子様の憂いあるボーカルがその何気ない出来事を一篇の物語にしています。

この曲で『風立ちぬ』の世界観が凝縮されてると言ってもおかしくないかも。


そこから『ガラスの入江』や『風立ちぬ』『December Morning』などの世界観にどんどん広がって行くように感じます。

一曲だけで人様々なイマジネーション、インスピレーションが感じられると思います。

是非ともこの曲を含む『風立ちぬ』はそんなインスピレーション、イマジネーションの宝庫です。
春の心地よい風に吹かれて『風立ちぬ』を堪能してみて下さい。



って結局この『風立ちぬ』の念押しになってしまった感じです(笑)

アデュ♪
前回のアルバムレビューでも触れましたが聖子様の楽曲には実に春夏秋冬、季節を感じる作品が多いです。

そんな中から今回は『春』をセレクト。

28年もの間数多くの作品をリリースしてきましたのでセルフプロデュースに入るまでの91年までの作品に絞ってみました。

とは言ってもやはり思い入れの強い80年代前半に集中するだろうけど(笑)

シングルで言えば
・チェリーブラッサム
・赤いスイトピー
・Rock'n Rouge
・Strawberry Time
でしょうがB面、アルバム曲ともなればそりゃもうアルバムが一枚や二枚出せますね、多分。

思い付く分だけでも
・制服
・花びら
・いちご畑でつかまえて
・ベルベットフラワー
・四月のラブレター
・少しずつ春
・ブルージュの鐘
・Only My Love
・Morning Beach -SpringLakeにて-
・雛菊の地平線

うーん、思い付かない…

聖子様の春シングルは基本的に1月、2月の時点でリリースされます。なのでこの時期にでるシングルは既に夏をテーマにしたものになってます。
(『秘密の花園』は1月リリースでしたがあんまり内容的に春なイメージではないのであえていれませんでした。)

昔は半年置きにアルバム、3ヶ月置きにシングルと法則的にリリースされてましたから必然的に春夏、秋冬と別れるのは無理もないでしょう…

だからこそ一年を通してその季節に合った曲をセレクトして自分にシンクロさせる楽しみがあるってものです。


音楽は生きている。
生きているからこそそこかパワーが生まれる。

正に松田聖子の曲はそんなパワーの源なのかな。


アデュ♪

これまた聖子さまのアルバム。
前回紹介した『風立ちぬ』は避暑地のリゾートだとすればこのアルバムは正に海岸のリゾート。

『風立ちぬ』から作詞に松本隆さんを起用していたのですがこれは結婚前の独身最後のアルバムという事もあり 銀色夏生、尾崎亜美、矢野顕子、吉田美奈子などの作家陣を起用してそのまでの「松田聖子」のイメージを一新させたアルバムでもあります。

個人的に尾崎嬢の作品はまったりと乙女チック炸裂なとこが当時好きだったけど今は食あたりお越しそう(笑)

松本氏の文学的な物語を彷彿させる世界観が好きだった自分にはこのアルバムは少々異端な感じに思いましたが最近このアルバムを通して聴くとすごく心地良い事に気付きました。


例えれば…
海で泳ぎ疲れて昼寝してる間に流れてたらすごく気持ちよさそう(笑)

聖子さまにはこういったリゾート感のある作品が多いです。
海、夕陽、コテージ、海岸線などなど…

松本氏の詞の世界で生きる松田聖子はまさにデビューから五年、いわゆる結婚までの作品に凝縮されてる気がします。

この作品はあえて松本氏の詞を起用せず松田聖子の本来の世界観を見出だすために力量を計られた試験的な作品なのでしょうか?

いずれにせよこの作品以降は季節感をあまり出さない作品に絞られてましたので松田聖子の四季を感じるにはこの作品までの11枚のオリジナルで全ては語れるのではと思います。


改めて全ての作品を聴くとやはりアイドルという枠には収まりきれないアーティストではないでしょうか?

やっぱ凄いよ、聖子ちゃん(笑)

アデュ♪