留学しても未来は今の延長上にしかない | あるらのアメリカ大学院留学記

あるらのアメリカ大学院留学記

凡才ながらアメリカの大学院で博士号をめざす普通の女の子の奮闘記。

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工学博士を目指して大学院留学中です。

「留学したからって何でも叶うわけじゃない」 「MBAは夢の資格ではない」

以前お世話になったプリンストンレビューの「留学とキャリア」シンポジウムで聞いたような話を思い出しました。例えば劇団の運営をしていた管理職の人がMBA(経済学修士号)を取得したとしても、

その人は卒業後、投資銀行で株の売買をする仕事にはつけないということです。

なぜなら・・・就職活動ではMBA取得者同士の戦いになるわけです。同じMBAホルダーなら

MBAをとる前に金融業界でキャリアを積んでいる人の方が、金融業界の就職には当然有利だからです。

すなわち、留学して得た知識はあくまで留学する前のキャリアに+アルファされるものであって、いくらMBAを取ったからといってどんな職業にでもつけるわけではないということです。とすると、おそらくこの人は帰国して元のポジションで学んだことを生かすか、どこかの大劇場の運営ポストに転職して活躍するというようなパターンがもっともありえるわけですね。


同じことが、留学全般にいえると思いました

(時間をかけて特殊な能力を身に着ける場合は別です)。


私の場合はPhDを目指しつつ、妙なキャリア目標をもって留学したわけですが、

今の生活を振り返ってみると、今の生活の延長上に私が目標としていたキャリアがスムースに続いているとは到底思えないのです。それでもそれを追求するためには、そのための何か特別な努力が必要だと感じています。


留学は、なりたい自分になるために環境を変える手段の一つだと思います。

夢見た未来は簡単には手に入らないと思いますが、

私は目標を持って行ったチャレンジは無駄にはならないと思っています。

留学してるみなさん、がんばりましょうね