出願戦略:審査の三本柱を確実に押さえよう!(3)「パーソナリティ」  | あるらのアメリカ大学院留学記

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凡才ながらアメリカの大学院で博士号をめざす普通の女の子の奮闘記。

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おまたせしました、久々の更新です
今回は出願書類を準備するにあたっての最後の難関「パーソナリティー」についてです。

どこかのブログで
「自慢たらたらの成功談はなんの役にもたたない
と書いてあって、その通りだなと思ったので
「こうすれば受かる!」ではなく
あくまで
「私はこう考えた」
とうスタンスで書きます。

出願プロセスの中でも
出願者自身が自分をアピールする
「Statement of Purpose」
は、中核をなす重要な書類です
[パーソナリティ」を出して
他の出願者との違いを出さなければなりませんが
そもそも、教授の側からしてまずもっとも重要なのは
「その出願者が本当にPhDを取るまで
高いモチベーションを持って研究を続けられるのか」
というところです。

つまり
教授が出願者を選ぶ場合に

(1)人生のキャリア設定のなかで
PhD取得の位置づけがはっきりしているか
(2)その分野に対して興味を持ち続けられる
モチベーションがあるか
(3)その大学の課程、研究室を選ぶ理由が
はっきりしているか

などがそもそも根本的に重視されると思います。
PhD取得にかかる期間はおよそ5、6年
これだけの時期をかけるのですから
簡単には変わらない強い決心が必要です
実際、博士を目指して入学した学生の中で
その研究室で最終的にPhDまでたどり着く
学生の割合はそう高くありません

例えば・・
Stanford大学のある学部では
修士課程の終わりにある試験を突破して
博士課程に進学できるのは
入学した大学院生のうち50%だけだとか
最終的なPhD取得率が低くなるのは
「厳しい」
ということもありますが
人材の流動化が激しいアメリカでは
「他の選択肢を選ぶ」
ことが日本ほど困難でないことも
関係しているのではないかと思います
例えば・・
去年私の研究室に入った新入生は7人
このうち今も残っているのは4人
一人は休学中(おそらく戻ってこない
二人は別の分野へ移りました
私達は全員リサーチアシスタントとして
奨学金をいただいていました
授業料は教授が
研究資金の中から払っています
もちろん
始めのうちは
たいした戦力になるわけでもないので
うちの教授としては
始めの何年かは学生の教育に
投資
をしている形になります
せっかく授業も受けさせて育てた学生なのに
成果を上げる前にやめたり
他の研究室に
移動されたりすると
教授としては非常にがっかりするわけです
優秀な学生を取りたいのはもちろんですが
いくら優秀でも、途中で考えが変わって
やめていってしまうかもしれない学生は
取るわけにはいかないのです

次回に続きます