<実用編>出願戦略:審査の三本柱を確実に押さえよう!(2)「学力」:GPA | あるらのアメリカ大学院留学記

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凡才ながらアメリカの大学院で博士号をめざす普通の女の子の奮闘記。

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さてアメリカ大学院出願書類における「学力」のアピールについて

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ここでいう学力とは、

物理ができるとか、数学ができるとかだけではなく

広義に捕らえて

「研究に必要な能力」

と考えることにしましょう。

でもここではGPAを中心にして考えていきます。

大学学部・院の成績は点数化されて、その平均値を計算することになります。

点数化の基準はそれぞれの大学で指定されると思いますが、一般には

A=4点

B=3点

C=2点

D=0点

のようになります。

大学によってD(つまり落第)のクラスは

成績表に表示しないところもあるでしょう(私の大学はそうでした)。

  

以前にも書きましたが、

アメリカの大学院ではGPAが非常に重視される ので、

審査においてもかなりの重要度を持つと考えられるでしょう。

なぜそういえるかというと・・・・

アメリカ大学院は成績が一定以下になると退学にするという規定

を設けている大学がけっこうあるようなのです!!

(具体例:うちの学校の化学科の場合

A、B+、B、B-、C(落第)

の評価でB-を2たつ取ると退学だそうです(まじで!!))

志望校の卒業基準を調べてみるといいと思います。

つまりどういうことかというと

「大学学部ですら満足な成績がとれないようでは、

さらに難易度の高い大学院の授業となると

成績がとれなくて退学になってしまう可能性が高い」

と考えられてしまいます。確かに一理ある。

で、どのくらいの成績ならOKなのかというと・・・

もちろん大学の難易度にもよりますが

一般論としては

「GPA=3以下」

だと、どのレベルの大学でも

ちょっと厳しい戦いになるということです<塾によると

超一流大学では

出願者のほとんどがオールAだと思っていいみたいです。

学年をナンバーワンで卒業した優秀な学生が

世界中から集まるわけですから、当然です。

実際所属している学生のプロフィールを見てみると

Honor(学年最優秀賞)をもらっているひとばかり・・だったりしました。

  

一言・・・

修士をとってから留学する場合、

学部と修士両方の成績表を提出します。

通説では修士で好成績をとるのは学部よりも簡単だといわれてるので

修士のGPAはほとんどの人がオールAで差がつかないので

やはり学部のGPAがチェックされるとか・・・

  

GPA低い人のための戦略

なにを隠そう私の学部のGPAは

3.5


「めちゃ悪くもないけど、いまいち・・・

大学院にいってもいいかも?的ぎりぎりライン」

このGPAで超一流を狙うのは、根本的に厳しいわけです。

以下の方法が果たしてどの程度効果があるのか保障はできませんが、

できる限りの手を打ってみて、損はなかったと個人的には思っています。

基本的な対処法としては

(1)他の長所で補う

(2)もっともな言い訳をつける 

ですかね

    

<戦略1>「成績は悪いけど研究の能力はあります」作戦

他の長所で補うとして、代わりに研究能力をアピールするのが

もっとも妥当ですよね。ここで教授の推薦状が大大重要です。

この点を教授に推薦状にきっちり書いてもらえるように、教授と話して

ネンを押しておくのがいいと思います。

 

<戦略2>「GREのSubjectで高得点=基礎力問題なし」作戦

GREのGeneralは国語と数学のテストみたいなので、専門知識はなんら関係しません。一方Subjectテストの内容は、学部で習うはずの基礎的な物理や数学、専門科目となっています。例えばGREのSubjectのスコアが必須でなくても、しっかり対策して高得点を取って、基礎力に問題がないことをアピールするという手もあると思います。


<戦略3>「全体の成績は良くないけれど、専門科目はばっちり」作戦

あなたの成績表を分析しましょう。もし、成績を下げてる科目が一般教養中心なら、「専門科目だけならGPA=OOもある。私はこの分野を専攻していくための基礎力は十分ある」みたいなコメントをエッセイにいれてみるとかどうでしょう?

あなたが研究したい分野に直接に関係ある授業を取り上げて、「この授業は十分に理解して好成績を修めた」と、ピンポイントアピール。

    

<戦略4>「1,2年の時はやる気なかったけど、最近急上昇」作戦

始めは「本気」ではなかったのだ!

専門分野で面白さに目覚めてまじめに取り組みはじめたら

3,4年ではどんどん成績が上がってきた。

これは将来の可能性を訴える作戦。

同じGPAでも

「一年のGPAはすごくいいけど、だんだん下がった」よりは

上昇の勢いのある成績表のほうがいいですよね。

成績表を提出はしますが、

「だんだんあがってる」みたいな細かいところまでは

エッセイでアピールしない限り、気づいてもらうのは難しいと思いますので

<戦略5>「病気でした・・・学費のためにアルバイトしていて勉強時間が取れなかった」

ウソはいけませんよ、ウソは(笑)

みんなが納得するような、「やんごとなき事情」があった時だけ

さらりっとコメントしておくという手があります。

もちろん

「テニスサークルに夢中でした」は駄目だと思います(笑)

集中力のない人だと印象づけてしまうので。

GPAは4年間の総合・・・

過ぎてしまった過去はもうどうしようもないので

基本的には他の長所でカバーするようにがんばりましょう。

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