トリーアでは、ここ2週間、
街頭のいろんな所にピアノが置かれていて、
誰でも自由に弾けるようになっている。
この部屋の真下の広場にも置かれているので、
生ピアノの音が絶えず聞こえてくるのは嬉しい。
(先日は、朝6時!からポロポロ弾いているオジサンがいたが…)
意外だと思うのは、弾いている人は老若男女いるけれど、
男性の割合が高いこと。
しかも、お、上手!と思って窓から見ると、
たいがいが若い男性だ。

私が子どもの頃は、ピアノを習っている男の子って
女の子の10分の1もいなかったんじゃないかなぁ。
時代が変わったのか、
それとも、ここがドイツだから?
いずれにしても、弾いている曲はクラシックあり、ポピュラーありで、
ドイツだからかハンス・ジマーの曲をカッコよく弾いている人も多い。
(ハンス・ジマーはドイツが誇る作曲家です)
そして、演奏が上手い人の周りには
すぐに人だかりができて、
終わるとみんな拍手をする。
私も上手いなと思ったら必ず一曲は聴いて、
拍手という応援を送ることにしている。
そんなある日の散歩中のこと。
大聖堂前の広場に入っていくと、やはりピアノの音が…。
わー、カッコいい曲!
素晴らしい音色!
と思って近づいてみると、
なんと、8~9歳ぐらいの男の子が弾いているではないか!
すぐに足を止めて聴き惚れていると、
次の曲は、かなりスローテンポのアンニュイな曲。
子どもがこんな曲を弾く?
しかも、弾き方が子どもっぽくないどころか、
一生懸命弾いている感じがなくて、
至ってクールなのだ!
その子は演奏が終わると、
拍手をされるのが照れ臭そうな感じで、
お母さんとさっさと歩いて行った。
お母さんにしても、その子にしても、
ハイソな家庭で教育してますという感じがないので、
きっと天賦の才能なのでしょう。
こういうのを本当に「才能がある」って言うんだろうな。
その子が好きなように才能を伸ばしていくことを願いつつ、
たくさんの拍手を送ったのでした。