こんにちは。
今日は、今更なんですけど、昨年11月初旬にあったアツギのラブタイツ炎上騒動について書こうと思います。
まず始めに・・・
ストッキング・タイツの話 | 田舎出身の芋娘がTHEキラキラ女子を目指す話 (ameblo.jp)
投稿してから3日ほどで過去最高のアクセス数を記録しました。1日のアクセス数も伸びまして、多くの人に読んでいただけて嬉しいです!ありがとうございます。
「下着の話」なんかはわざとこのタイトルにしているのですが、こっちは何の考えもなしに書いたので、アクセス数が伸びると思っていませんでした。
今更、アツギの炎上騒動について書こうと思ったのは、昨日このブログを読んだからです。
アツギのタイツの件、女性同士の争いに男を巻き込まないでほしい (hatelabo.jp)
騒動は知っていましたが、アツギTwitter担当者もイラストレーター達も男性だと思っていたんですよ。ですから、タイツを履いた女性を性的に描いて、それを見た人達が不快感を持つのも当然だと思っていました。ですが、燃えた側の人達が女性であるなら、この騒動の見方が180度変わってきます。
話をややこしくしたくないので、出てくる人達は全員異性愛者であることを前提に話を進めます。
アツギのラブタイツ炎上騒動とは、Twitter上で行われたインナーメーカーのアツギのイベントで、#ラブタイツというハッシュタグとともにアップされたタイツを着用した女性のイラストの中に、あからさまに性的に描かれているものがあり、それを見た人達が不快感を示し、アツギが謝罪をするというものでした。
性的なイラストというのは、女子高生がスカートをたくしあげる、メイド服を着た女性がスカートをたくしあげる、他にもスカートの中が見えそう、なんて絵もありました。
スカートをたくしあげるイラストが炎上の決定打になっていたように思います。
スカートをたくしあげるイラストがなかったら、私はそこまで目くじら立てなくても・・・と思っていたでしょう。
それは、なぜか。
一つは、私が人に見られることを考えてタイツのデニールを選んでいるから。
もう一つは、この手のエロイラストに慣れてしまっているからです。
私は、セクシーな女性っていいな、と思います。でも、単にエロいのは苦手です。
私がセクシーだと思うのはこういうのです。
どちらもおすすめなのでぜひ見てね。
かっこいいな~って思うんです。これらの動画以外にもセクシーだと思うものはあるのですが、どれも男性ダンサーはいるものの女性が主体となっているように感じます。露出の多い格好をしていますが、それはパフォーマンスのためであって、男性の喜んでもらうためではありません。
ここに男性の視線は意識されていません。男性からの眼差しは考慮されていないと思います。
あと、こういうのも好きです。これはインポートランジェリーの着用写真ですが、セクシーでかっこいいと思います。ランジェリーの広告は女性を対象にしているので、男性受けとはほど遠いように思います。(こういうのが好きな男性も多いとは思っています。)
セクシーなものは好きですが、セクシー女優やグラビアアイドルの類は好きではありません。
それは、この手のものは男性が主体だからです。完全なる男性向けコンテンツであり、アダルトビデオにしろ、イメージビデオにしろ、写真集にしろ、男性からの視線をかなり意識していると思います。女性達は男性受けを狙って露出をしたり際どいポーズを取ったりしているでしょう。(実際に見たことはないので、2chに張られていた画像程度しか知りません)こういうのはセクシーではなく「エロ」だと思います。
明日香キララとか、三上悠亜とか女性人気の高いセクシー女優も最近は増えてきました。Twitterで彼女達の写真付きツイートを見かけることがありますが、その写真の中には服を着て胸元を強調していないのもありますし、またカレンダーのオフショット的な写真は女性受けしそうな可愛い下着を身につけ、極度に胸元や太ももを強調するようなことはしておらず、セクシー女優が女性にも受ける理由は何となくわかります。
アダルトビデオは男性主体のものだと思いますが、Twitterに載せている彼女達の日常は男性の視線を意識しておらず、カレンダーでは女性も部屋に飾れるようにと女性主体の仕上がりにしているように感じました。(こまめにチェックしているわけじゃないので、あくまで私がそう感じた、というだけです。)
私はセクシーは女性主体、エロは男性主体だと思っています。
アツギの炎上騒動となったイラストたちは、イラストの女の子の視線の先には男性がいたと思います。
男性がいて男性のこうあって欲しいという性的な欲求がイラストから伝わってきました。イラストに描かれているのは女性のみであっても、描かれていないところに男性がいてどこか性行為を彷彿とさせてしまう、男性主体のエロイラストだったと思います。
でも、イラストを描いた人は女性なんですよね。
異性愛者の女オタクでも、女性を性的搾取するようなエロが好きな人っているんです。性癖とは別の次元にあって、オタクの中にそういう「ノリ」があると思います。
「女だけど、男性向けコンテンツを嗜める(ドヤァ)」みたいな感じ。
私は大学生の時に、オタクが集まるようなサークルに所属していました。やはり、女性部員でも「冬は女の子のタイツが眩しいよね☆」「けしからん身体をしているね!」みたいなことを言う人はいましたし、男性がいる前で女性同士で胸を揉み合うこともありました。私も勝手に揉まれたことがあります。大きさを指摘されたこともあります。正直、許可なく、男性がいる前でそういうことをしないでほしいと思いますが、そういうことをする人達は男性と同じエロい視点を持つことで男性と対等になれると思っている節があったようにも思います。
オタク向けコンテンツは男性主体のものが多かったでしょうし、その中でエロへの耐性がついてしまうのではないでしょうか。
私は、同人誌やコスプレの類が嫌いだったしBLも嫌いでしたが、青年向け漫画くらいなら読んでいました。女性が作者であってもパンチラやお色気シーンは当たり前にあり、私も過激なシーンやエロイラストには慣れていました。
今回のアツギTwitter担当者が各イラストレーターにどういう指示を出していたかはわかりかねますが、あのスカートたくしあげなどの際どいイラストは、性的搾取でもなんでもなくオタクの「ノリ」だったのではないでしょうか。
私はジェンダー論もフェミニズムも勉強していません。私が感じた不快感は女性への性的搾取というよりはオタク同士のノリに対してでした。
男性に対しては下着ならともかくタイツという防寒具及びファッションアイテムにまで性的欲求を抱かないでほしいと思いますが、人の性癖は変えられないし性的欲求を抱くなと、無理強いするつもりはありません。
アツギの騒動で、タイツ姿の女性に欲情するような男性達は凄く叩かれたと思います。男VS女みたいな図ができあがっているように見えました。フェミニストの方で、男性に過剰に反応する方もいますが、男性だけでなく女性を性的搾取してしまう女性がいるという認識も持っておいたほうがいいんじゃないかな、と思いました。
イラストがいけないのではなく、アツギのPR方法がいけなかったという声もたくさん見受けられまして、それは本当にそうだと思います。でも、事の発端はあのイラスト達なのだから、イラストレーターの人が持つ、女性をエロい目で見る、みたいな感覚は見直した方がいいんじゃないでしょうか。
オタクのノリを企業PRでやってしまったことがいけなかったと思います。私はすでに麻痺しているところがあるので際どいイラストを見ても何とも思いませんが、世間一般にはその手のものは受け入れられていないし、性的搾取に繋がるものを受け入れるつもりはないということを念頭に置くべきだと思います。
アニメや漫画などのサブカルコンテンツが市民権を得てきたのはいいことだと思います。一方で、オタクとそうじゃない人の感覚の差はまだまだ大きいと思いました。
私は男女平等の世の中であってほしいので、間違っても男VS女みたいな構造になってほしくないです。女性が変に男性に対して過剰になるのもよくないと思っていますし、男性も女性に対して何でもかんでも性的に見ないでほしいとも思います。
ちょっと前までは2ちゃんねるで女叩きをよく見かけましたが、最近はそういうのも収まってきているし、私も含めて人々の感覚がいい方向に変わって行ったらいいな、と思います。
アツギ騒動を自分なりに振り返ってみました。ここまで読んでくださってありがとうございます。
以上。