Dr.倫太郎 | それでも僕は行こう

それでも僕は行こう

アジカン好きです。
日々思う事をひとりごと。
福祉のこと、
軽度知的障害のある息子の七転八倒、
不登校だった娘の夢、
様々な事を通して考える事を書いてます。

最終回。
良かった。

昨今のドラマは、どれもこれも無責任に泣かせるか、もしくはデトックスとして泣かせるか。
泣くことで、自分は優しい人間であると感じさせるのかしら。
はたまた、やたらとハッピーエンドで終わる。
それも、「かわいそうだから、幸せで良かったねえ。」と思うからか。
そしてまた、視聴者が説明を求めてしまい、少し考えさせる展開になるとついていけずバッシング。

『倫太郎』は賛否両論あったけれど、私はとても良いと思った。
はっきり言って、あんな精神科医はいない。
倫太郎は、どちらかというとカウンセラー。
カウンセラーであっても、ああいう人はいない。
最高の理想形。
ドラマは、やはりファンタジーである。
けれど、これも賛否両論あるが、とても脚本と演出が良かった。
色々な伏線が繋がって、そんなにド悪人もいなくて。
この人、と思わせても、皆何らかに傷ついていて。
人は、とても弱くて、何かしら、どこかしら傷ついている。
それを3カ月で駆け抜けるので、少々無理が生じて、バッシングにも繋がるけれど、
人は、どんな人も愛すべき傷つきやすいものなのだ。
「お話」として、上手にまとまって、それぞれが決着をつけたり、成長をしたり、継続をしたり。
私は、カタルシスを味わう事が出来た。
堺さんは良い。
笑顔で、良い人も、怒りも、呆れも、愛情も、全て微妙で絶妙な笑顔で表せる。
蒼井優ちゃんも良かった。
禁忌だけど、精神科医が患者に恋をし、心を病む愛すべき女性患者にふられてしまう。
それは、女性患者も精神科医を愛していながら、自分だけが患者として独占してはダメだと理解できたことによる。
成長したのね。
受け止めるのよね。
大好きでいても、執着したくても、依存したくても、自分の思い通りに行かない事がある。
受け止める。
受け止めて生きていく。
そういうことが描かれていた点でも、
Dr.倫太郎は良かった。