各地の図書館を訪ねるのが好きです。
大学によっては「メディアセンター」や「学術情報総合センター」などといった名称を付けているところもあります。
大学図書館は登録をしないと入館できませんが、外から眺めるだけでも知的好奇心は十分に満たされます。大概の大学図書館は独立した建築物ですが、キャンパスの中でもひときわ異彩を放っているように映るのは私だけでしょうか。
特に圧倒されたのは京都府の南にある「国立国会図書館関西館」です。
国会議事堂近くにある東京館が手狭になり第二の中央図書館として建設された関西館は、将来は2000万冊を収容できる巨大図書館で、あらゆる災害から資料を守れるようその大部分は地下に書架が埋まっているそうです。
同館のイベント「書架ツアー」に参加した時に撮影しました。
私が利用するのは、職場に程近い「大阪市立中央図書館」(西区)です。大阪メトロ「西長堀」駅に直結した同館はアクセスも良く、蔵書も豊富なので使い勝手がいいです。
大学図書館では阪和線「杉本町」にある大阪市立大学杉本キャンパスの「学術情報総合センター」がお気に入り。蔵書数250万冊は国内最大規模を誇る知の拠点です。アダム・スミスの「国富論」やマルクスの「資本論」の初版本など世界的に希少な文献も所蔵されているそうです。
図書館の魅力はなんといってもセレンディピティー(偶然の産物)にあります。偶然に思いがけない文献が見つかることが多々あり、それによって停滞していた思考が一気に開花する時があります。
コロナ禍の影響でいろいろな制限があるかもしれませんが、図書館で静かな時間を過ごすことはとても贅沢なことと思います。
慶應通信に入っていなかったらこの喜びをすることはなかったでしょう。