最後に、良い論文とは何かについて。
明石先生は自著の中で、論文の評価項目は主に7つあると述べています。
そこからキーワードを抜き出しますと、
①研究目的
②分析力
③多角的
④論理的
⑤説得力
⑥独自性
⑦出所明記
ということになろうかと思います。このような評価軸を念頭において書き進めていけば、自ずと論旨に一貫性のあるオリジナルな卒業論文が仕上がるのだろうと思います。
私は自分の卒論を滅多に読み返すことはありませんが、たまにページをめくると「へぇっ!こんな事を考えていたんだ」「ここうまく書けてる」とか「ここまでよく書けたね」などと自画自賛したりします。それでも最後はとても恥ずかしい面持ちでページを閉じます。
「今ならこう書くな」とか「ここはもっと深掘りしないと」などと他人の論文を読んでいるかのような気分になります。そして新しい疑問や発想が次の問いへとつながっていくのです。
卒論に関しては、もっと伝えたいことがありますので続きはまた別の機会に。