節目の大切さ | 慶應通信で実学を学ぶ

慶應通信で実学を学ぶ

【第78期】2024年4月に文学部1類に入学しました。学びに終わりはありません。

土曜日のNHK『ブラタモリ』の舞台は伊勢神宮でした(再放送)。「人はなぜ伊勢を目指すのか」




伊勢は20年ごとに行われる神宮の神事「式年遷宮」に合わせて街並みが変わっていくとの解説がありました。近鉄の伊勢中川駅舎の歴史的建造物や「おかげ横丁」の賑わいなどはまさにその産物と言えそうです。


立て替えられる建造物はその時代の科学技術の粋が集められ、その取り壊された材料は全てリユースされると聞いたことがあります。今流行りのSDGsの取り組みを日本人は千年以上にわたって受け継いできた民族なのです。


私が伊勢の町を好きになったのは、法学部時代に「日本政治史」の課題で尾崎行雄を取り上げだことがきっかけです。「憲政の神様」といわれる明治の政治家、尾崎行雄の人物像に魅せられて、伊勢市にある「尾崎咢堂記念館を訪ねました。


たまたま居合わせた館長とお話しする機会に恵まれ、慶應通信のレポート課題で尾崎を取り上げたことを話すと、館長は私を応接室に招き入れてコーヒーとクッキーを振る舞ってくれました。この幸運は、尾崎が慶應義塾に入学し、福澤の門下生であったことも幸いしたのかもしれません。おかげさまでとても有意義な時間を過ごすことができました。


尾崎咢堂記念館|伊勢市公式ホームページ伊勢市公式ホームページリンクwww.city.ise.mie.jp

尾崎行雄を語れば長くなるのでそれは別に譲りますが、このような骨太の政治家が生まれることはもうないのでしょうか。




自身も慶應通信卒業の節目を大切にしながら、これからの20年を考えていきたいと思います。