一年遅れで修了した友人の修了旅行という形で大学院時代の学友3人で伊勢志摩方面に小旅行を敢行してきました。時節柄、列車もホテルも人影まばらでゆっくりした旅行ができました。
舞台は『華麗なる一族』のロケ地になった「志摩観光ホテル」。会社の大先輩である原作者の山崎豊子先生が実際に使用していた机もあり、ちょこっと座らせていただきました。
メインディッシュが出てくる直前に真っ赤な夕景が窓一面に広がりました。秒を刻むごとに光の配合は変化していきます。海面にも映るその茜色の美しさはまぶたに焼き付いて一生忘れることはないでしょう。
完全に陽が落ちた後には、若い頃から死ぬまでに一度は食べてみたかった同ホテルの「鮑のステーキ」とご対面。感動で五臓六腑が震えました。
学友のおかげで満席ながら一番テーブルを用意してくださり、宮崎英男名誉料理長がごあいさつに。
思い出に残る一夜となりました。
第6代総料理長
名誉料理長 宮崎 英男
1968年志摩観光ホテル入社。1994年第6代目料理長、2008年総料理長へ就任。料理八心(志・真・健・美・清・恒・識・技)を大切にし、すべてのバランスが整ってこそお客様に喜んでいただける料理が提供できるという信念でホテルの料理を守り、次世代へつないできた。