修士論文をダイジェスト版にまとめた「eジャーナル原稿」が指導教官を通じて編集委員会に送付されました。
論文は公開されることから、事前に取材対象者への承諾が必要との委員長からのアドバイスを受け、その対応に追われましたが取材対象者全員の快諾を得ました。関係者から「私たちの取り組みが広く世間に知られるのはとてもありがたいこと」とのお言葉を頂戴して、修士課程の2年間が無駄ではなかったと安堵しています。
論文を書く前は「修士論文の読者は指導教官と修了判定をする教員しかいないからね」と言われて、その時は気楽に考えておりましたが、実際に研究者や実務者の目に触れることになると、厳しい意見や批判に晒されるかもしれません。それでもそれらの議論によって研究の質を高めていくことになれば、それは社会にとって有益なことだと思っています。
慶應通信に入学した10年前は、正直ここまで勉学にのめり込むとは思ってはおりませんでしたが、慶應義塾の素晴らしい研究者たちや慶友会の学友との交わりの中で知的好奇心を大いに刺激され、ここまで到達することができました。
私はあくまで実務者の立場なのでアカデミックな世界に浸るわけには参りませんが、「知行合一」を目指して研鑽を重ねていきたいと思います。