昨日、地元慶友会で「統計学」のオンライン学習会が行われ、参加した会友さんから好評だったとお聞きしました。
以前に私は慶友会の代表を務めたことがありましたが、その時も学習の仕方が分からないという声が多くあって、会友から講師を募り学習会を開いたことがあります。とりわけ要望が多かったのは「英語」「統計学」といった必修科目の壁と称せられる科目でした。またレポートの書き方といった初学者向けの学習会も人気がありました。
これは講師役の会友にとって準備も大変ですが、自身の理解力を高める効果もあり、インプットしたものをアウトプットするスキルを向上することができたと喜ばれたこともあります。
大学院では特にこのアウトプットする能力が求められるので、さらに研究の上を目指される方には積極的に講師役になることをお勧めしたいと思います。これを慶應義塾では「半学半教」といい、義塾の教学の精神でもあります。
福澤先生はこのアウトプットすることの重要性を早くから着目し、三田に「演説館」をつくりました。慶應義塾のホームページには「演説といえばいまでこそ知らぬ者はいないけれども、わが国で初めてそれが試みられたのは実に明冶6年のことで福澤先生を中心に門下生数名が西洋のスピーチ(演説)、ディベート(討論)の法を研究して創始したものである」と記されています。