慶應通信にそびえる3つの壁 | 慶應通信で実学を学ぶ

慶應通信で実学を学ぶ

【第78期】2024年4月に文学部1類に入学しました。学びに終わりはありません。

 新緑が目に鮮やかな季節。通信課程の新入生には慶應義塾大学の学生証が届く頃となりました。

 

 皆さんが仰るように慶應通信を卒業することはたやすいことではありません。仕事や家事との両立や環境の変化、健康面や経済的な問題など、長い年月の間にさまざまな出来事に出くわします。学問の探求のみならず、それらの困難を乗り越えた先に、自身の名前が刻まれた学位記を手にすることができるのです。20年度は地元慶友会から私を含めて5名の方が卒業されました。毎年卒業生を送り出している慶友会を誇りに思います。

 

 前回書きましたが、慶應通信にはいくつかの壁があります。私が思う壁は大きく三つに区分されます。

 

 第一に年次の壁です。「総合科目の壁」(3分野におけるテキスト24単位)、「外国語の壁」必修8単位(テキスト3科目・スク2科目)、「卒論の壁」(4万字、3回以上の卒論指導)が挙げられます。

 

 第二に学部の壁です。学部によって壁の違いがあると思います。文学部の「卒業論文の壁」、経済学部の「必修科目の壁」、そして法学部には「レポートの壁」があります。法学部と経済学部を卒業した私にはその壁の違いが良くわかりました。

 

 最後に単位の壁です。やっとこさ「100単位の壁」を乗り越え、「卒業」の二文字が見えたかと思うと、遂には「卒論8単位の壁」が立ちはだかるのです。「ベルリンの壁」は市民の力によって崩壊しましたが、「慶應通信の壁」はまるで「万里の長城」を壁沿いに伝い歩きをしているようではありませんか。

 

 「でも大丈夫!」(吉高由里子)。

 

 壁の乗り越え方は慶友会の仲間が教えてくれます。レポートの中身や科目試験の解答を教えてはくれませんが、スランプの脱出法は経験豊かな先輩諸氏が自らの体験に基づいて、やさしく丁寧に教えてくれますからご安心を。

 

 最後に私の支えとなった1冊をご紹介します。

 

 

ブログでもお馴染みの鶴見優子氏の『慶應通信を学んでわかった、自分を尊ぶ生き方』です。

 

11年半かけて卒業された彼女の奮闘ぶりにいつも励まされました。その赤裸々な告白とアドバイスは多くの慶應通信生の共感を呼んでいます。