以前に地元慶友会でも述べたことではありますが、法学と経済学の両方を学んでおもしろいと思ったのは、法学部時代は、個人の身勝手な行動は社会秩序を乱すと考えていましたが、経済学を学ぶと、個人が自分の利益のために行動することは、結果的に社会全体が望ましい状態に落ち着くということが理解できます。これは「パレート最適」といって厚生経済学の基本定理として確立しています。
経済学では、個人は合理的に自分の行動を判断できるということを前提条件として分析を進めます。市場は、プレイヤーが多数存在していて情報の非対称性がなく、市場への参入や退出が自由であるという完全競争状態を想定しています。ところが人間の行動は経済学が想定するほど合理的ではありませんね。
法学部で「正義」を学び、経営学で「価値」を学び、経済学では「効率」について学びました。さてこれらを掛け合わせれば何が生まれるのでしょうかね?