第1回科目試験、お疲れさまでした | 慶應通信で実学を学ぶ

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【第78期】2024年4月に文学部1類に入学しました。学びに終わりはありません。

2日間の試験を受けられた皆さまお疲れさまでした。心地よい疲労感と達成感が羨ましく思います。

私は試験後の講演のみ参加してきました。

七字先生の「『ドイツの秋』とメディアの暴力」は、ノーベル文学賞を受賞したドイツのハインリヒ・ベルを取り上げたものでした。
 
「ドイツの秋」とは1960年代後半から1970年代のことを言うそうです。ドイツ赤軍によるテロ事件の続発がドイツ社会を恐怖に陥れ、政治的にも不安定な時代だったそうです。

講演では、その時の社会状況を鋭く描写した『カタリーナの失われた名誉』というベルの小説が紹介されました。この作品は彼自身が極左アナーキストとしてレッテル貼りをされた体験を小説に著したものです。先生からは、報道と個人のプライバシーの関係をどう考えれば良いのかという問題提起が示されました。

日本のメディアは真実を伝えているだらうかという提起もなされました。

日本のメディアは真実を伝える努力をしているとはおもいますが、時折バイアスがかかったり自主規制をしたりと、本当に国民の知る権利に奉仕しているかといえば、まだまだ努力が足りないと思います。私が思う優れたメディアといえば米国『ニューヨーク・タイムズ』、『ワシントン・ポスト』、英国『BBC』といったあたりでしょうか。

しかし自由度の高い米国のメディアでもイラク戦争の時は政府によるメディア操作がなされ、国益を損なう報道は厳重に取り締まられ、軍からの情報を垂れ流すだけのテレビ報道は私たちの知るところです。

メディアを鍛えるのはとどのつまりは市民の権利意識ではないでしょうか。


私にはいまの社会状況が「日本の秋」に思えてなりません。

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(季節外れな写真)


終了後は岡山慶友会の方達と懇談しました。いい刺激を受けました。卒論指導の日時が同じ方がいらして、三田での再会を約束しました。





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