皆さま、こんにちは!

 

今日は昨年の春に訪れました

室蘭本線・安平(あびら)駅の訪問記です。

地元の皆さまには怒られちゃいそうな話ですが、

安平駅が所在する「安平町」の町名は

自分はそれまで聞いたことがなくて…

頻繁に耳にするようになったのは、

昨年9月に北海道胆振東部地震が発生して

震源地に近かった厚真町と安平町が

ニュースに頻繁に取り上げられるようになってからでした。

今年の6月にもここを訪れましたが、

崩れた山肌が方々に見え、地震の強さを物語ってましたよ。

 

そんな安平町の町名を駅名に冠した安平駅ですけど、

安平町の主要駅は両隣りにある早来駅と追分駅で、

安平駅は一日の乗車客数が20人にも満たない無人駅でした。

安平駅は明治35年に開設、

当時ここが安平村だったことからこの駅名が付けられたようです。

安平村は昭和29年に早来町に改称、

平成18年に追分町と合併して現在の安平町に変わったみたいですね。

 

安平駅は、苫小牧市と岩見沢氏を結ぶ国道234号線から

500メートルほど入り込んだ場所にありました。

下は駅前から国道がある方向を見た画像ですが、

奥に国道の在処を示す青看板が見えますでしょうか?

郵便局やコンビニ、飲食店は国道沿いに建ち並んでいるために、

駅の利用者にはちょっと不便かもしれませんね。

 

駅前に枕木の柵で仕切られたエリア(マーチが停まってる場所)を発見!

昔はここに鉄道施設があったのではないかと

ワクワクしながら調べましたが、クルマの回転場の跡だった模様。

枕木製の柵を見るとテンションが上がる人、

自分だけじゃありませんよね?

 

駅舎に入ります。

Wikiによれば駅舎は昭和57年に建て替えされたモノで、

室蘭本線や根室本線の無人駅でよく見かける仕様。

駅舎の建て替え後しばらくは簡易委託駅だったそうで、

出札窓口が備わってましたよ。

 

続いてはホームにイン。

安平駅は複線上に設けられた相対式ホーム2面2線構造で、

2本のホームは跨線橋で結ばれてました。

2本のホームが広く空いてますが、

昔はここに中線(貨物列車の待避線)があったのでしょう。

国鉄末期の昭和58年時点では既に取り払われていたようです。

 

2本のホームは千鳥式に配置されてました。

このホーム配置は北海道の駅あるあるですけど…

通標の受け渡し(タブレット交換)が行われていた時代の

名残りでしたっけ?

 

駅舎の南側には古めかしい貨物ホームが残ってました。

ここに貨車が並んでいる姿を想像しながらニヤケる自分…

 

どうせならと思い、ここに貨車が留置されてる航空写真を

国土地理院のサイトで探してみました。

するとあるわあるわ!

下は昭和42年に撮影された写真ですけど、

ワム級の有蓋車と2両の無蓋車が写っているのがわかりますかね?

…ということは、このホームは木材の出荷に使われていたのかな?

上の写真にも写ってますが、安平駅の西側に

昭和30年に陸上自衛隊安平駐屯地が開設されたために、

駅の北側から駐屯地方向に分岐する専用線が設けられた模様。

 

下の画像の右側に見える防雪林の奥に専用線があったはずです。

 

専用線はこんな風に分岐していたのではないでしょうかね?

専用線は駐屯地を開設するために敷設されたそうで、

駐屯地が竣工した後は長くは使用されなかったようです。

上にUPした写真も線路が写ってませんので、

竣工後は直ちに撤去されたのかもしれません。

 

最後は貨物ホームの上に残っていた倉庫の基礎の写真で〆ます。

安平町は美味しい野菜や果物がたくさん採れたり、

ゴルフにスキーにキャンプとアクティビティが盛んな町なのに、

倉庫の基礎が見れて大満足だったなんて言ったら、

町民の皆様に怒られるだろうなぁ。

 

今年の夏にD51形蒸気機関車やキハ183が展示される

「道の駅あびらD51ステーション」がオープンしましたので、

次に北海道を旅する時は再び安平駅に立ち寄りたいと思います。

 

 

訪問駅リスト(JR線)

室蘭本線(沼ノ端駅-岩見沢駅)

 

↑(室蘭駅方面)

遠浅駅(平成30年4月24日)

早来駅(平成30年4月24日)

安平駅(平成30年4月24日)

追分駅

三川駅

古山駅

由仁駅

栗山駅(平成30年4月26日)

栗丘駅(平成30年4月26日)

栗沢駅(平成30年4月26日)

志文駅(平成30年4月26日)

↓(岩見沢駅方面)

 

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