皆さま、おばんです!

 

今月18日に太平洋フェリー「きたかみ」に乗船してきました。

実は「きたかみ」が営業便として出航するのはこの日が最後で、

1月25日から代わりに新造船の「ニューきたかみ」が運航に就きます。

 

自分が「きたかみ」の引退を知ったのは昨年9月のことでした。

旅先の北海道で大地震(北海道胆振東部地震)に遭い、

その帰り道で乗船した「きたかみ」の船内に

1月に引退する旨が掲示されてたのですよね。

北海道胆振東部地震

船長さんに具体的な引退日を確認すると、

18日に仙台港を出港する名古屋港行きの便とのこと。

「ぜひラストランにご乗船ください」と言われ、

絶対にこの便に乗ると決めてたのですよ。

 

そんなことで迎えた1月18日の午前中。

仕事を早々に切り上げて仙台港にやってきました。

港には既に「きたかみ」がスタンバってます。

太平洋フェリーきたかみ

 

仙台港で見れる「きたかみ」は今日が最後とは寂しい。

太平洋フェリーきたかみ

思い返せば、自分が頻繁に北海道を旅するようになった

きっかけを作ってくれたのが「きたかみ」。

錆が浮いた船体を見てたら、なお寂しくなってきました。

 

ネットでチケットを予約してましたので、

乗船手続きは、予約番号と決済したクレジットカードを提示すれば完了。

フロントで「ラストランの記念に」と、

「きたかみ」のポストカードを戴きましたよ。

太平洋フェリーきたかみ

 

乗船する最終便は名古屋港にいつもより1時間早く着くそうです。

太平洋フェリーきたかみ

フロントマンさんのお話によれば、「きたかみ」は名古屋港に到着後に

直ちに海外バイヤーさんの手に渡るそうで、

準備のために今回だけ早着するとのこと。

「ご迷惑をお掛けします」と書かれてますが、

港に早く着いて困る人はいませんから大丈夫ですぜ☆

 

午後12時ちょうどに乗船が始まり、

いつも通りにボーディングブリッジを渡りますが、

いつもと違っていたのは、船に乗り込んだ直後のこと。

太平洋フェリーきたかみ

今回のラストランをニュース番組で放映するために、

数社のテレビ局が取材に来てたのです。

知らなかったのですけど、自分もテレビに映ったみたい。

「今どこにいるの?」という電話がバンバン入ったのですけど

どこにいたっていいじゃないの!

 

船内はいつもと変わらぬ状態…かと思いましたら、

ハンバーガーや唐揚げの自販機が既に中味が抜かれてました。

太平洋フェリーきたかみ

水分を含み過ぎてびちょびちょになったあのハンバーガー、

大好きだったのに~残念!

 

…とここで、船長さんによる船内放送が流れます。

間もなく「きたかみ」が仙台港を出航する時刻ですが、

最後の出航を職員さんたちが盛大に見送るみたい。

紙テープでお別れをするので、甲板に出てきてほしいとのことでした。

もちろん行きますって。

甲板には大勢のお客様が出航時刻を待ってましたよ。

太平洋フェリーきたかみ

 

甲板ではアテンダントさんが紙テープを配布中。

太平洋フェリーきたかみ

 

自分は青い紙テープをゲットしました。

太平洋フェリーきたかみ

近くにいた船マニアな方のアドバイスによれば、

紙テープはただ放り投げるのではなく、

見送る方に持ってもらうのが流儀だとか。

 

ただ、この日は風が強くて紙テープが埠頭側に全然届かないのです。

目の前は吹っ飛んだ紙テープだらけで修羅場になってました。

太平洋フェリーきたかみ

 

目の前はこんな状態、紙テープだらけで埠頭が全然見えません。

これはこれでキレイですけど。

 

そしていよいよ出航の時刻がやってきました。

太平洋フェリーきたかみ

 

するとトレーラーヘッドが次々にやってきて整列。

まさかとは思いましたが

長めのクラクションで「きたかみ」を見送ってくれてましたよ。

とことん泣かしにかかりますね。

 

動画も撮りました。ぜひぜひチェックくださませ。

 

そして「きたかみ」は仙台港を出航…

 

職員さんたちは船が遠くに見えなくなるまで、

いつまでも手を振り続けて見送ってくれてました。

太平洋フェリーきたかみ

 

今まで隔日で仙台港に寄港していた「きたかみ」、

もう二度とここに立ち寄る機会はないのでしょうかね…

太平洋フェリーきたかみ

 

そしてこの後にも寂しいサプライスがありました。

仙台港を出航してから1時間半ほど経過すると、

名古屋港から仙台港に向かう僚船とすれ違います。

船長さんの船内放送が流れ、それを聞いてデッキに上がりました。

太平洋フェリーきたかみ

 

すれ違ったのは「きそ」、デッキをよく見ると…

太平洋フェリーきたかみ

こちらに向かって並ぶスタッフさんと

船体には「THANKS FOR YOU」の文字が!

 

このシーン、ヤバいでしょうよ、泣かずにいられませんって。

出航してからまだ2時間しか経ってないっていうのに。

太平洋フェリーきたかみ

この後もラストランらしいイベントは続きますが、

長くなりましたのでブログの方も次回に続きます。

(続きもぜひチェックくださいませ)

太平洋フェリー「きたかみ」仙台港→名古屋港ラストランに乗ってきた②夕方~夜更け編

太平洋フェリー「きたかみ」仙台港→名古屋港ラストランに乗ってきた③名古屋港到着編

 

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