皆さま、こんにちは!

 

今日は昨年の秋に訪れた

筑豊本線・筑前内野(ちくぜんうちの)駅の訪問記です。

それにしても田舎の駅ってホントに素晴らしいですよね。

別に筑前内野駅をdisっているわけではなくて、

誰も居ない駅の静粛さがとても心地よいのです。

 

筑前内野駅は昭和3年に開設された駅で、

現在の乗車客数は10人前後/日の模様。

それでは、開業当時からこんな静かだったかというとそうではなく、

筑豊本線の名からもわかるとおり、

かつてはこの区間も筑豊地区の東西を貫く輸送の大動脈だったのです。

昭和62年に貨物輸送だ途絶えるまでは、

石炭を満載した炭鉱列車が数多く運行されてたそうですよ。

定期列車が8往復しか運行されない現在の様子からは

想像できませんよね。

 

自分がここを訪れたのは10月上旬でしたが、

夕方6時近くだというのに陽が落ちていないのは、

さすが九州と言った感じ。

気温も高く、夏の夕暮れ時が好きな自分は

キュンキュンきまくりでしたわ。

 

そんな筑前内野駅を眺めます。

現在の待合所は、開業当時から長らく使われていた木造駅舎に代わり、

近年に建て替えされたモノだそうです。

正面からだとそこそこ大きく見えますけど、

奥行きは狭く、ベンチは3人座ってギリギリといった感じでした。

 

ホームを見ます。

現在は単式ホームが1本だけ使われている筑前内野駅ですけど、

奥に廃ホームがあることからもわかる通り、

かつては相対式ホーム2面2線構造だったようです。

筑前内野駅-筑前山家駅間には25パーミルの急勾配が連続する冷水峠があり、

そこを超えるための補助機関車を連結した貨物列車が

ここの名物だったんですって。

自分も古い鉄道雑誌で見たことがあるかも。

 

本線の駅らしく、長大編成に対応した長いホームが残ってましたぜ。

 

こちらは筑前内野駅の名所案内。

「JR内野カントリークラブ」と書いてあって、

「JRはゴルフ場も経営してるの?」と思いましたら

本当にそうだったみたいですね。

正確にはJR九州の子会社である「JR九州リゾート開発」が経営主で、

ここが経営する唯一のゴルフ場だそうです。

常々、経営難に陥ってるJR北海道も

リゾート開発すればいいのに…と思ってましたが、

政治家から「鉄道経営に専念しろ」と締め付けられたんでしたっけ?

 

駅をひと通り見終えた後は駅周辺を歩いてみました。

駅前には児童館と福祉センターを兼ねた複合施設がありましたよ。

建物は立派ですけど人の姿は皆無。

この辺りも少子化が進んでいるんだろうなぁ。

 

駅に戻り、ふとフェンスを見ると

絵馬?っぽいカタチの木製の札がぶら下がっているのに気づきました。

よく見るとコレ、小学校の卒業記念にぶら下げられた札で、

合わせて8名の児童の名が記されてたのです。

 

この札の列はフェンスの奥の方まで続き…

 

やがて内野小学校の正面口に辿り着きました。

この札はここの卒業生が書いたモノだったんだ。

 

筑前内野駅の周辺に学校は小学校しかなく、

ここを卒業すると隣町に通学することになるのだと思いますが、

帰ってきた時に札が「おかえりなさい」って言ってるようで

内野地区がとても温かい集落に感じました。

就職して故郷を離れることがあっても、

卒業生はここに来るたび幼少の思い出が蘇ってきそうですね。

 

筑前内野駅に列車が到着、キハ40の単行列車でした。

 

それまで静まり返っていた駅構内に

キハ40のアイドリング音が響き渡ります。

この時は残念ながら下車する乗客はゼロ。

結局この日は筑前内野駅で人に出会うことはありませんでした。

 

列車を見送ります。

言葉で上手く表現できませんけど、

筑前内野駅のこの雰囲気が堪らないぐらい大好き!

この気持ち、理解してもらえますかね?

 

筑前内野駅を含む原田線(筑豊本線 桂川駅-原田駅間)は

7月の豪雨の影響で現在も長期運休中とのこと。

運転再開までは相当の期間を要すみたいです。

ネットを見て、たった今知りましたよ。

内野小の卒業生ののためにも、原田線が無事に復旧しますように。

 

 

訪問駅リスト(JR線)

筑豊本線

 

若松駅

藤ノ木駅

奥洞海駅

二島駅

本城駅

(折尾駅)

東水巻駅

中間駅

筑前垣生駅

鞍手駅

筑前植木駅

進入駅

直方駅

勝野駅

小竹駅

鯰田駅

浦田駅

新飯塚駅

飯塚駅

天道駅

桂川駅

上穂波駅

筑前内野駅(平成29年10月10日)

筑前山家駅(平成29年10月10日)

原田駅

 

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