皆さま、こんにちは!

 

今回は先々週に訪れたばかりの

筑豊本線・筑前山家(ちくぜんやまえ)駅の訪問記です。

筑豊本線・筑前山家駅

実はこの駅でスゴイものを見つけっちゃったのです!

現在は、1日に8往復の普通列車しか運行されない

筑豊本線・桂川駅-原田駅間ですが、

その名の通り、かつては特急列車も運行されていた主要幹線で、

その当時の遺構を発見しちゃったのですよね。

もうね、これを見つけた瞬間、小躍りしちゃいましたよ。

そのモノについては一番最後に触れることにしまして…

 

まずは駅舎から。

筑前山家駅は昭和4年に開設された駅でした。

筑豊本線・筑前山家駅

 

開業当時から使われていた木像駅舎は平成13年に解体され

現在の簡易駅舎に建て替えられた模様。

駅舎の中に、それを示すプレートが貼られてましたよ。

筑豊本線・筑前山家駅

 

かつては多くの貨物列車が発着し

大勢の職員さんで賑わっていた筑前山家駅ですけど、

貨物輸送は途絶え、

現在は20人弱/日の利用者があるだけの駅へと変わってしまいました。

ずいぶんと小さな待合室の駅舎でしたが、

利用者数を見たら、この広さで十分なのかもしれませんね。

筑豊本線・筑前山家駅

 

ホームに出ます。

筑豊本線・筑前山家駅

筑豊本線・筑前山家駅

筑前山家駅は相対式ホーム2面2線構造。

現在は片側のホームが廃止されて、

単式ホームが1本だけの駅構造に改められました。

 

かつて上り線があった場所、今でもホームが残っているのですよね。

筑豊本線・筑前山家駅

 

廃止されたホームの奥に、

かつては貨物列車が停泊できる側線が数本あったようです。

こちらは昭和50年に撮影された航空写真ですが、

原田駅寄り(画像左側)に専用線が伸びているのがわかりますよね。

4両の貨車の姿が見えますけど、飼料輸送のホッパ車辺りかな?

筑豊本線・筑前山家駅

 

専用線は現在は撤去されてしまいましたが、倉庫は今でも残っております。

筑豊本線・筑前山家駅

荷役ホーム跡に数台のトレーラーが駐車されてましたが、

この姿、航空写真に写る時代の姿そのものに見えません?

ひょっとしたら、車両が貨車からトレーラーに変わっただけで、

輸送の運用自体は何も変わっていなかったりして。

 

筑前山家駅の貨物輸送といえば、

もうひとつ謎に思っていたことがありまして…

こちらは昭和23年に撮影された航空写真です。

筑豊本線・筑前山家駅

筑前山家駅の西側から1本の側線(緑線の部分)が伸びており、

終着の地点から北側の山に向けて

コンベア?索道?インクラインらしきものが写っているのですよ。

その後の航空写真では、側線も含めそれらの姿は見えず。

戦後間もない頃に撤去されたのだと思いますが、

この写真を見て、この時代の筑前山家駅のことが無性に気になってました。

 

さてさて、筑前山家駅といえば、

鉄道ファンに良く知られているスポットはこちらではないでしょうかね?

筑豊本線・筑前山家駅

ホームの東側、かつて駅構内だった敷地に

1両の路面電車が保管されているのですよ。

 

自分はこの車両について詳しくは知りませんでしたが、

「北九州線車両保存会」さんが所有する

西鉄福岡市内線で活躍した500形(507号)だそうです。

筑豊本線・筑前山家駅

手前にはモーターカーが2両、奥にはバスの車体も見えますね。

 

奥に見えるのは西鉄のバスらしい。

こちらも相当古いモノのようですよ。

筑豊本線・筑前山家駅

車両の知識があれば、この場でもっともっと楽しめたのでしょうけど、

自分、本当に九州の鉄道事情には疎くて…

こうして古い車両が保存されてることに感謝しながら

この場を立ち去りました。

 

ところで、冒頭に書いた

「筑豊本線が主要幹線だった時代の遺構」の件ですが…

もちろん上に書いた507号のことじゃありません。

こちらは筑豊本線ではなく西鉄の市内線で活躍した車両ですからね。

自分が見て、興奮しちゃったのはこちらの電柱なのです。

筑豊本線・筑前山家駅

筑豊本線・筑前山家駅

注目なのは6段あるこの窪み。

ブログでは今までも何度か書いたことがあるのですけど、

これ、昭和初期に線路のそばで見ることが出来た

ハエタタキ(架空裸線路支持柱)でしたの。

 

ちなみにハエタタキ、現役時代はこんな姿をしてましたよ。

g01138/身延線・芦川駅

写真は身延線・芦川駅で保存?保管されてるモノでした。

 

ハエタタキは鉄道通信線の施設で、

明治~昭和初期に全国各地で姿を見ることが出来ましたが、

昭和20年代以降に通信線が地下ケーブルに変わると瞬く間に消滅。

昔の鉄道写真には必ず写りこむ、懐かしい鉄道アイテムだったのです。

通信線の数=情報量で、重要な路線ほど羽の数が多くなるハエタタキ。

ここには6段の枝があったわけですから、

この区間は重要度がよくわかりますよね。

 

筑前山家駅周辺には他にも、数多くの見どころがあるようですけど…

筑豊本線・筑前山家駅

筑豊本線・筑前山家駅

それらを差し置いて、自分が一番興奮したのはこの電柱でした。

地元の皆さん、北九州線車両保存会の皆さん、

電柱に萌えた、こんな自分で本当にごめんなさい。

 

この区間、探せば他にも

繁盛してた過去を伺い知ることが出来るアイテムが見つかるかも。

周辺には戦争遺産も数多くあるし、

何よりも戦後間もないころに消えたコンベア?のことも気になりますので、

機会を見てまた訪れたいです。

 

 

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筑前山家駅(平成29年10月10日)

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