皆さま、おはようございます!
鉄道雑誌で昔の鉄道のことを知るたびに、
そんな時代に遡りたい気持ちに駆られる自分。
同志の皆さんも、そんな気持ちをお持ちではないでしょうかね?
北海道の旭川市は、道内を旅する際にほぼ毎回立ち寄るので
個人的には馴染み深い街なのですが、
その市内をなんと!昭和48年まで私鉄が伸びていたとのこと。
しかも車両は電車で、
国鉄(JR)が昭和44年に旭川電化が実現する前から
旭川市内は電車が走っていたという…
そんな地域性もあって「日本最北端の電車」と呼ばれていたそうですよ。
旭川電気鉄道のことですけど、
そこを走っていた電車(モハ1001)が現存し、
旭川市内で保存されてるそうです。
保存場所は石北本線・東旭川駅の近くですが、
2年前に駅を訪れた時はそのことを知らずにスルーしちゃったのです。
そんなことで、昨日はリベンジのために
電車の保存場所に行ってきました。
場所は旭川小学校のすぐ隣にある東旭川公民館です。
東旭川駅からもちょっと歩けば着く場所でしたよ。
いたいた、いましたよ!
左手側に電車が置かれているのがわかりますかね?
この電車を見るために昨日は1日の時間の半分を使ってもうた。
こちらで保存されてるモハ1001(形式:モハ1000)ですが、
昭和30年に日本車両東京支店で製造され、
わずか18年で路線と共に用途廃止された悲運な車両でした。
ノーシル・ノーヘッダーの美しい車体は
当時、日本車両が私鉄向けに製造していた車両に共通したもの。
同系の車両は富山地方鉄道、岳南鉄道、
松本電気鉄道(アルピコ交通)なんかにも走ってたそうですよ。
それにしても…
この車体、美しすぎます。
保存状態が良い意味での「美しい」もあるのですけど、
自分が言う美しいはデザインの方。
側窓上部アールの部分とか、
当時としては先鋭的なデザインだったのではないでしょうかね?
車体の下にライトがちょこんと付いてますが、
これは併用軌道線を走る際に点灯させていたモノとのこと。
旭川市中心部から旭山動物園まで伸びる道道がありますけど、
昔はクルマと一緒にこんな電車が走ってたのですから驚きです。
ホームには旭川電気鉄道の沿革が掲げられてました。
石北本線に高架駅の旭川四条駅がありますけど、
昔はあの辺りから旭川電気鉄道の路線が伸びてたんだ。
ホームには駅名標もありましたけど、
まさかコレって本物だったりして…?
文字は絶対に後から書き加えられたモノなのですけど。
公民館の職員さんに一声かければ車内も見学出来るそうですが、
そもそも車両ファンではない自分はこれで十分。
渋いグリーンの車体が見れただけで大満足ですよ。
で、旭川市内を離れてから知ったのですが、
市内には路線の遺構が数多く残っているとのこと。
旭川四条駅の駅舎も某所で見ることが出来るらしいのです。
すみません、ソレ、絶対に見たかった。
…ということで旭川市のリベンジ再訪は永遠に続きそうです。
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