皆さま、おはようございます！
かつて数多くの石炭列車が運行されて賑わっていた国鉄夕張線。
昭和56年に新設された石勝線の一部に編入され、
現在は夕張支線に変わった路線でした。
自分は50近くのオッサンですので、かつて夕張線が
石炭輸送で賑わっていた路線であることは知ってましたが、
貨物輸送が廃止される昭和62年までに訪れたことは
一度もなかったのですよね。
今思うと本当に悔しいです。
貨物輸送が途絶えてから路線内の各駅から伸びていた
私鉄線・側線の施設はすべてが撤去されてしまいましたが、
賑わっていた当時の面影を残す駅が今もありましたよ。
石勝線（夕張支線）清水沢（しみずさわ）駅です！
清水沢駅は明治30年に開業した駅でした。
明治44年に夕張地区の石炭輸送の要であった
三菱石炭鉱業大夕張鉄道線（当時は大夕張炭礦専用鉄道）が開通し
ここ、清水沢駅が起点駅だったことから、
同鉄道が廃止される昭和62年までは
構内が石炭列車だらけの駅だったのですよ。
こちらは大夕張鉄道線が現役だった頃の
昭和52年に撮影された航空写真です。
駅周辺はどこもかしこも線路だらけ！
こんな光景、一度は目にしたかった…
昭和62年は大学生だった自分、自由に旅が出来てたはずなのになにしてたのよ！
そして同じ日に撮影された清水沢駅の構内です。
駅舎寄りに相対式ホームと、外側に島式ホームが見えますけど、
相対式ホームが大夕張鉄道線の旅客列車の発着ホーム、
島式ホームが夕張線のホームでした。
２本のホームは跨線橋で結ばれていたみたいですね。
大夕張鉄道線が廃止され夕張線の貨物列車は全滅、
現在は駅施設が縮小されて棒線駅化された清水沢駅ですが、
それではホーム配置はどのように変わったかというと…
駅舎から離れた場所にあったホームが
現在もそのままで使われていたのでした。
見てくださいよ。
駅舎とホームがこんなに離れているのです。
この空き地はかつて数多くの側線で埋め尽くされた場所。
ここにぎっしりと並んでいた石炭列車、皆様も見てみたい思いません？
こちらは現在の島式ホームです。
片面の線路が剥がされて単式ホームに変わってました。
近くにあった跨線橋（自由通路）から構内を眺めます。
構内にあった古めの跨線橋は撤去されちゃった模様。
跨がなければならないものが何も無いのだから、仕方ないか。
こちらはかつて、大夕張鉄道線の旅客列車が発着していた
駅舎寄りにあるホーム跡です。
大夕張鉄道線は保存会の皆さまが
駅跡や貴重な車両の保存活動をされてるそうですので、
春になったら絶対に見に行こうと心に誓った自分でした。
この決断力、学生時代に持ってればもっと幸せだったのにね。
こうして、自分が清水沢駅を訪れたのは
一昨年（平成27年）の10月下旬のことでした。
実は清水沢駅、夕張支線内では最後まで窓口駅業を行っていた駅でして、
自分が訪れる３週間前の９月末日まで出札窓口が開いていたそうですよ。
自分が訪れた時は残念なことに、
既に出札窓口に板が打ち付けられてましたっけ。
それだけではありません。
駅舎の外壁に設けられたガラス窓もご覧の通りでした。
この場に及んでも訪れるのが一歩遅かったか。
地元の高校生の皆さんの手作り作品だったかな？
駅舎内には、清水沢駅が石炭輸送で賑わっていた時代を再現する
様々な掲示品が飾られてました。
これがね、すごく詳しく紹介されてて圧巻なんす。
当時の生活の様子も克明に記されてましたよ。
何度でも言います。
この時代を見てみたかった…
学生時代は「鉄道ファン」であることを知られると
女の子に敬遠されると思っていたために、それを隠していた自分。
旅を楽しむ時間があったのにそれをせず、
女の子とのドライブに現を抜かしていた自分。
そんな自分をぶん殴ってやりたい。
…と未来の自分が申しておりますよ。
未来人は過去の歴史に干渉しちゃいけないんでしたっけ？
早ければ2019年の３月末に廃止される夕張支線。
地域柄、11月以降は雪で埋もれちゃうので
雪がない夕張支線を楽しむのは来年夏季のワンチャンだけです。
現在の三江線のような大混乱が起こる前に、
夕張を再訪しますぜ☆
清水沢駅（平成２７年１０月２０日）
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