皆さま、おはようございます!

 

前回に引き続き、今年のお盆にお邪魔した

青函トンネル記念館の訪問記、今回は後編です。

(前回分もぜひチェックくださいね)

ケーブルカーまで楽しめちゃう!青函トンネル記念館に行ってきた。(前編)

 

ケーブルカー(青函トンネル斜坑線)で海面下に降り立ったあとは、

学芸員さんの引率により見学コースの周遊開始です。

青函トンネル記念館

 

コースにズラリと並ぶ自転車。

ここは単なる見学施設ではなく、青函トンネルの保守施設でもあるのですよね。

自転車はもちろん、保守員さんが実際に利用されるモノです。

青函トンネル記念館

 

見学者の皆さん、熱心に学芸員さんの説明を聞き入ってましたよ。

青函トンネル記念館

 

そんな中で自分が気になっていたのがこちらでした。

青函トンネル記念館

このコース、元々は青函トンネル工事で使われていた坑道でして、

工事用車両が通行できるよう、レールが敷かれているのです。

これを見てたらワクワクが止まらなくなっちゃいましてね。

 

わぉ、分岐まであるじゃないの!

青函トンネル記念館

説明を真剣に聞いてなくて、学芸員さんごめんなさい。

 

見学者一行はその後、コースの途中に設けられた見学坑道に進入します。

ここが見学コース最大の見せ場ですよ。

青函トンネル記念館

 

青く照らされた、まるで海底にいるような(リアルな海底は真っ暗ですが)

通路を突き進むと…

青函トンネル記念館

 

工事で使われた車両だ!

青函トンネル記念館

これら、実際に使われていたモノだそうですよ。

 

学芸員さんの説明の他、

どのような用途で使われていたかが詳細に記されているので、

とっても理解しやすかったです。

鉄道ファンの自分は鼻息を荒くしながら写真撮りまくりターイム!

青函トンネル記念館

 

車両だけではありません。

工事で使われていた工具等もわかりやすく展示されてました。

青函トンネル記念館

 

…ここから先は、青函トンネルが開通するまでの歴史、

エピソード等を紹介するゾーンになります。

これがですね、涙なしには見れないの。

幾度となく発生した異常出水、それに処する工員さんたちの話。

中島みゆきさんの「地上の星」が脳内再生されます。

青函トンネル記念館

 

そして貫通と…

青函トンネル記念館

これを見たら、絶対に青函トンネルの見方が変わるはずです。

今までは青函トンネルを通過するたび、ここを熟睡タイムにしていた自分。

片隅でそっと懺悔してきましたわ。

 

こうしてひと通りの見学を終えた後は、

再びケーブルカー「もぐら号」の乗り場へと移動。

出来れば右側に進みたかった…

青函トンネル記念館

 

体験坑道駅でケーブルカーに乗車します。

これだけの体験が出来て1,000円は絶対に安過ぎますって!

青函トンネル記念館

 

地上の星、もとい地上の青函トンネル記念館駅に到着後は

皆さん、名残惜しそうに「もぐら号」の写真を撮られてました。

いや~ 本当に素晴らしかった!

青函トンネル記念館

 

ここでの見どころは海面下にある見学コース、だけではなくて、

青函トンネル記念館でも様々な展示物を見ることが出来ますよ。

青函トンネル記念館青函トンネル記念館

ちなみに、ふたつ上の写真の中央に見えるでっかなアーチが

現在は新幹線が往来している青函トンネル本坑の断面とのこと。

2階シアタールームでは開通までの映像が上映されてました。

 

館内の見学を終えた後は、館外の展示物をチェックします。

青函トンネル記念館

館内に納めきれない工事車両の一部は

こうして館外に展示されてるのですけど…

ここは年中通して潮風が吹き付けるところ。

車体の腐食が進行しているが何とも惜しく感じましたわ。

 

敷地内にはこんな記念碑もありました。

青函トンネル記念館

青函トンネルと言ったらED79牽引の「海峡号」…

そんな風に思うのは昭和のオッサンの証拠かな?

 

そして最後に訪れたのがコチラです。

青函トンネル記念館

青函トンネル記念館

青函トンネル記念館から歩いて5分ほどの場所には、

トンネル工事の労働災害によって命を落とされた34名の方の名が刻まれた

「青函トンネル殉職者慰霊碑」があるのでした。

今こうして、北海道旅行が気軽に楽しめるようになったのも

皆さまのお陰と、心の中で感謝し、合掌してこの場を立ち去りました。

 

見ていて、あっという間に時間が過ぎてしまう青函トンネル記念館ですけど、

ここと三厩駅を結ぶバスの本数は3.5往復だけ。

竜飛崎行きバスまで含めても6往復しかないので注意が必要です。

青函トンネル記念館

…というか、三厩駅まで行く津軽線の列車も5往復しかないのですよね。

個人的には、前日にレンタカーを借りてここ(道の駅)で前泊。

早朝に竜飛崎で日の出を見て、階段国道339号でひと汗かいてから、

記念館を見るのがおススメですよ。

辺りから「鉄道を使わずして来て、お前は本当に鉄道ファンか!」

って怒られそうですけど。