皆さま、こんにちは!

 

昭和44年に新線付け替えによって廃止された

函館本線・神居古潭(かむいこたん)駅跡の訪問記、

今回は後編です。

(前編もぜひチェックくださいね)

昭和44年に廃止された神居古潭駅跡に行ってきた。(前編)

 

函館本線・神居古潭駅跡

 

駅舎をチェックした後は、もうひとつのお楽しみの開始です。

構内には3両の蒸気機関車が保存されており、

それらを間近で楽しむことが出来るのでした。

函館本線・神居古潭駅跡

 

ちなみにこちらの機関車たち、こんな場所に置かれております。

機関車の保存場所と駅の間には元々鉄橋があったようで、

撤去された鉄橋の、煉瓦積みの橋台まで見れちゃうのですよ。

ここに鉄道が敷設されたのは明治31年ですから、

この橋台、おそらくはその頃に造られたモノなのでしょうね。

 

機関車じゃなく、橋台に釣られてしまった自分。

ちなみにここには線路3本分の橋台があります。

中央の通路も、廃線跡を転用したモノで間違いないでしょう。

 

保存中の蒸気機関車の内訳ですが、まずは旭川駅側から…

29638(形式:9600形)

函館本線・神居古潭駅跡

 

C57 201(形式:C57形 同形式のラストナンバー)

 

D51 6(形式:D51形 通称・ナメクジ)

以上の3両でした。

それにしても各車の保存状態、素晴らしすぎません?

まるで動態保存中の車両のよう、今にも動き出しそうな雰囲気でした。

 

自分は蒸気機関車は詳しくありませんので多言は避けますが、

これは知ってます!

デゴイチの初期型は、煙突から砂箱までが一体のキセで覆われてることから

「ナメクジ」って呼ばれていたのですよね。

先月、仲間と一緒に見た小岩井農場のD51もナメクジ形でしたけど、

前回は、こんな間近で見ることが出来なかったので、めっちゃ嬉しい!

 

ここのC57に関しては、

昭和44年に函館本線・滝川駅-旭川駅間で運転された

さよならSL列車の牽引車らしく。

3両すべて、函館本線に結びつきが深い機関車だそうですよ。

 

あとの詳しいことは、こちらの看板をチェックしてくだされ。

 

さてさて、問題はここからです。

神居古潭駅をネット検索すると

必ず出てくるのが「心霊」というワードでした。

この付近は自殺の名所(石狩川への身投げ?)だそうで、

「白い服を着た女性がいた」とか「男がうずくまっていた」とか、

幽霊の目撃情報が多発しているそうなのですよ。

そしてその多くが、神居古潭駅のそばにあるトンネルで起きてるそうです。

 

廃止された線路跡はサイクリングロードに転用され、

そこを歩くとトンネルに辿り着くのですよね。

 

あったあった、このトンネルだわ。

 

旧線区間には4つのトンネルがあるらしい。

一番南側(納内駅側)にあるのが、この神居古潭トンネルだそう。

 

中は鉄道時代のままではなく、

万が一の危険退避にも対応出来るよう、

新たにもうひと回り小さなトンネルが設けられたようです。

取りあえずはトンネルを歩いてみました。

「怖い」という雰囲気はまるっきり感じなかったのですけど…

そもそもここは明治時代に造られたトンネルです。

タコ部屋労働が当たり前だった時代、

このトンネルも工事中は多くの殉職者がいたのではないかと。

そんなことを考えていたら、

ここは興味本位で近づいちゃいけない場所だと感じたのですよね。

なんだかんだ言いながら自分、結構ビビりだったりして。

 

結局は、トンネルを途中まで歩いて引き返してきました。

自分はやはり機関車を見てた方が楽しいです、それと橋台。

 

駅のすぐそばには蒸気機関車のボックス動輪も置かれてました。

 

こうして神居古潭駅を後にしたのですが…

ここ、夜に来るのは絶対に無理でしょうよ!

心霊現象はともかくとして、

日頃から、真夜中の無人駅はとっても怖いと感じていた自分。

秘境駅で駅寝した話を聞くと、よく出来るなぁと感心してました。

真夜中の病院、学校、無人駅には近づけないのですけど、

皆さんは大丈夫でしたか?

 

 

函館本線(小樽駅‐旭川駅)


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